検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:164,470 hit

【Canada後編】3 ★ ページ40

★ゆづサイド

その後、スモークサーモンを大人買いしてようやくカフェで落ち着く。

「さすがにもう買わないよね…。」

Aの爆買いにはかなり驚かされた。
一つ一つはそれほど高い物ではないけど、数があるとさすがに引く。

「向こうにあったコスメのお店に行きたい。」

まだあんのかよ…。

「じゃあそれ行ったら次は俺に付き合ってよね。」

女の買い物がこれほど過酷だったなんて。
疲れた…カナダに来て一番疲れたかもしれない…。
これは時間を制限しないと延々と付き合わされそうだ。

「ゆづも行きたいお店があったんだ。いいよ、食べたら行こ。」

そう言ってサーモンのサンドイッチにかぶりつくA。
…俺はそろそろお米が恋しい。

「帰ったら卵焼き作ってよ。」

とびきり甘いやつをご飯に添えて食べたい。

「日本食が恋しいの?私毎日パンでもいい。」

「年取ったら分かるわ、日本人はやっぱ米。」

「まだ26でしょ?(笑)」

おじいちゃんか。とAに突っ込まれる。
そうは言うけど後1ヶ月もすればまた一つ年を取る。

「来月27だー…。」

早い…。
てか30なんてあっという間だな。

「……。」

あれ?急にAが黙りこんでしまった。
どうしたんだろ。

「A?」

名前を呼んでみる。

「へ?!あ、あぁ…えっとー。」

顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
…あ!そっか、俺の誕生日…すなわちそれはAを…。

「何想像してんの(笑)」

「してない!してないから!」

ま、食べながら聞くことじゃないな、話題を変えよう。

「Aの鍋、楽しみにしてるから。」

作ってくれる約束したよね?

「あ、うん。が、がんばるね。」

ほっとした表情になった。
…でもその後のこと忘れんな?絶対最後までするから。

俺は残りのサンドイッチを口に入れた。

【Canada後編】4 ★→←【Canada後編】2 ☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
299人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鹿(プロフ) - ゆめもちさん» もしくは簡単に読める名前ですね。私漢字が苦手で、読みにくい文字はひらがなにしちゃうんですよねー。気づいてました?^^ (2017年1月30日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 実際はこんなことないかもしれませんが、妄想^^4年前なんて全く注目していなかったゆづ。今じゃこんなお話を書いてしまって…罪悪感!笑 (2017年1月30日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - 名前をつけた意味がない小橋(笑)なんの意味もない!by小島て感じですね。でも二人以外は確かにいらないですよね。 (2017年1月29日 20時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 甘〜いカナダ編、ありがとうございました。存分に羽を伸ばして休めることができたようで、現実の世界でもそういう時間が持てればいいな、と思ってしまいます。この間、久々に4年前の四大陸を見たら、ゆづの可愛いこと!大人になったな〜としみじみ。 (2017年1月28日 18時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» これからもっとラヴになっていきます^^ そうするとだんだん内容に悩んでしまいますが…。私もゆづロスですよ〜!あと半月で四大陸。インフルもう勘弁してー笑 (2017年1月28日 13時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鹿 | 作成日時:2017年1月16日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。