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【子猫ちゃん】2 ☆ ページ22

☆主人公サイド

結局、病院にはお母さんに付き添ってもらった。
でもうつるといけないので、戻り次第、早々に家に帰らせた。

お母さんにはゆづのお母さんの振りをしてと言っておいたけど、うまくやったかな。
ま、誰が見ても親子にしか見えないから大丈夫か。

それにしてもあきれる。
いくらリアルタイムでショートプログラムが見たいからって、熱があるの我慢するなんて。

風邪はたいしたことなさそうで、このまま何日かゆっくり休んだら大丈夫らしいけど。
今、ベッドで眠るゆづの顔を見ながら苦笑いしている私。

「とりあえずポカリとお粥を用意しておこうっと。」

さっきコンビニで買ってきた病人食。
目が覚めたら食べさせて、薬も飲ませて…。

それと、今日は絶対にフリーを見せない方向でいかないと。
またテンションが上がって熱が出たら困る。

「無理しないでよね。」

小さく声だけかけて、寝室を後にした。





特にすることもないので、リビングでロシア語の本を読む。
ほとんど何もせずに過ごす土曜日なんて久しぶりだし、すごく静かな部屋だから落ち着く。

あれからかなり時間が経ったけど、ゆづはどうしてるかな。
一度様子を見に行こうと、本を閉じて寝室へ向かう。

静かにドアを開けたら、ゆづが毛布を抱きしめたまま寝返りをした。

「少しは熱下がったかな…。」

仰向けのまま眠るゆづのおでこに触れると…うん、今朝よりだいぶ下がってる。
帰ってすぐ飲ませた薬が効いたのかも。

「う…ん?」

あ、身じろぎした。起きるかな。

「ゆづ、大丈夫?」

「…A。」

うっすら目を開けてからごしごしこする仕草は、まるで子供のようだ。
そして枕に顔をうずめてから私に向かって手を伸ばす。

「何?」

「み、水…。」

のどカラカラ…。と咳をしながら訴えてくるので、すぐにキッチンからポカリを持ってくる。
蓋を開けて手渡すと、一気に半分くらい飲み干した。

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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» もしくは簡単に読める名前ですね。私漢字が苦手で、読みにくい文字はひらがなにしちゃうんですよねー。気づいてました?^^ (2017年1月30日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 実際はこんなことないかもしれませんが、妄想^^4年前なんて全く注目していなかったゆづ。今じゃこんなお話を書いてしまって…罪悪感!笑 (2017年1月30日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - 名前をつけた意味がない小橋(笑)なんの意味もない!by小島て感じですね。でも二人以外は確かにいらないですよね。 (2017年1月29日 20時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 甘〜いカナダ編、ありがとうございました。存分に羽を伸ばして休めることができたようで、現実の世界でもそういう時間が持てればいいな、と思ってしまいます。この間、久々に4年前の四大陸を見たら、ゆづの可愛いこと!大人になったな〜としみじみ。 (2017年1月28日 18時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 心菜さん» これからもっとラヴになっていきます^^ そうするとだんだん内容に悩んでしまいますが…。私もゆづロスですよ〜!あと半月で四大陸。インフルもう勘弁してー笑 (2017年1月28日 13時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2017年1月16日 16時

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