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【なんなの。】5 ★ ページ30

「彼女とかいるのかな…。」

「いねーだろ。」

「だよね。」

そこはなんとなく想像つく。

「仕事ではどうなの。相変わらずA先輩〜!って言ってんの。」

ちょっと真似してやる。

「やめてよ!せっかくの田中離れの週末なのに。」

あ、怒った(笑)

「ふーん。ま、頑張って。さ、ご飯たべよ!」

「週明けどうしよ…。」

くれぐれも俺との関係がばれないように気を付けて。と言いながら、ビールを出してあげた。






食事の後、いつものようにソファーでまったりする。
Aはフィギュアの雑誌を見ているし、俺はテレビを見ながらiPhoneをいじっている。

「わ、このゆづはかっこいい!」

どのページを見てるんだろうと思って、雑誌をのぞき込む。

「ショーのだな。でも他のはかっこよくないみたいに言うなよ。」

「他のは…かわいい?かな。このきょとんとしたやつなんかはとても26才に見えないな、うん。」

仕草のダメ出ししないでくれる?

「いつかちょう男らしいとこ見せてやるよ。」

「…ショーで?」

「ベッドの中で。」

Aの顔がみるみる赤くなる。
あ、意味わかった?(笑)

「しばらくかわいいゆづがいいな!うん、女子っぽいの大歓迎。」

またぱらぱらとページをめくっていく。
前と言ってる事が違うぞ。まぁいいけど(笑)

「あ、そうだ。ねぇA、一度海外行かない?」

海外?!とAが雑誌から目を離して俺を見る。

「海外って…どの辺?」

「まだ決めてないけどおそらくカナダかなー。新しいショーのプログラム作りたいんだ。」

最近ずっと考えていたことを口にする。

「どれくらい?」

「Aがよければ一週間くらいゆっくりしてもいいかなと思ってる。」

「一週間!」

あ、今仕事のこと考えてるか。

「うん、だめ?」

「一週間…。」

考え込んでしまった。
ただでさえ怪我で長期離脱したのに、休みにくいかな。

「俺としては一緒に行きたいんだけど。」

Aの肩を抱き寄せる。

「カナダか…私も久しぶりに行きたいけど…。」

けど?

「行こうよ。」

少し押してみる。

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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね^^ (2017年1月16日 15時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ!と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして! (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです!今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです^^書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ?で2人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね! (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました^^背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね^^; (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2016年12月23日 10時

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