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【なんなの。】1 ☆ ページ26

☆主人公サイド

ショーが終わって数日が経ち、私はいつものように仕事の真っ最中。

だけど今日は金曜日だから、終わればまた休みが待っている。
それだけを励みに一週間頑張った!

「まだまだ暑いですね〜。A先輩、そんな首まであるシャツ暑くないんですか?」

午後からのまったりした暑さに、隣の席の田中君が眠そうにあくびをしている。
そして一番突っ込まれたくないことを言われて、返事に困る。

私はここ数日、少し大きめの立て襟の付いたシャツを着ている。
理由はもちろん…ゆづだ。

あの後、見えない場所に幾つか増えていた赤いやつ。
ぎりぎり見える所にもあって、次の日ホテルでがく然とした。

しかも、ちょっと進むだけって言ったくせにあんなことやこんなことまで!
思い出すだけでもすごく恥ずかしい…。

「女の子は寒がりなの。田中君もあくびしてないで仕事しなさい。」

あくまで冷静を装う。
ふぁ〜い。と生返事で返されてイラっとする。
シャキッとしろ、田中。

「あ、そうだ。お借りしてたジャージ今日持ってきてるんで、帰りに渡していいですか?」

ショーで貸した水色のジャージだ。
そういえば貸してたな、と思い当日の出来事を少し思い出す。

「うん、あれ暖かかったでしょ。」

「はいすごく。で、一つ気になったんですが…。」

田中君の声が急に小さくなったので、耳を近づける。

「何?」

「あのジャージ、なんで内側に羽生結弦って書いてあるんですかね?」

はい?!

「嘘、そんなのあったの?!」

こそこそ話しながらも、身体を田中君の方に向ける。

「はい、クリーニング屋さんに言われてびっくりしました。…A先輩知ってましたか?」

ぬかった!まさかネーム入りだったなんて!

「…せ、精巧なレプリカなんじゃないかな?」

やばい、入手ルートとか聞かれたら困る。

「そうですよね〜、でもまさか本物ってことは…。」

「ないから!ゆ…羽生さんとはショーでしか会ってないのに、そんなわけないでしょ。」

否定だ、とにかく否定。
何を言われても否定しまくる!

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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね^^ (2017年1月16日 15時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ!と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして! (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです!今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです^^書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ?で2人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね! (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました^^背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね^^; (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2016年12月23日 10時

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