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【進もっか】13 ☆ ページ24

「…怖くない?」

「大丈夫、そこまではしないよ(笑)」

だから安心しろ。と言ってゆづが照明をもう一段階暗くした。

重くない程度に私の上に覆い被さって、キスされる。
すぐに離れたけど、またゆづの顔が近づいてきて、今度はより深く唇を奪われる。

今確実に変なスイッチが入った…。
それはゆづだけじゃない、私もだ。

だって普通、キスだけでこんな雰囲気にならない。
それに暗い部屋の感じが、より一層私達を未知の世界へいざなう。

ゆづの暖かい手が私のお腹の辺りから入ってきて、身体に触れる。
そして這うように上へとあがってきた。

「ふぁ…!」

そのざわざわした感覚に、思わず変な声が出る。
それでもゆづの手の動きは止まらなくて、私をおかしくさせていく。

思わずゆづにしがみついた私に、大丈夫。とまた優しく声をかけてくれて…。
また再開されるキスに、頭がどうにかなりそうだ。

パジャマの中で動くゆづの手。
それがついに私の胸までたどり着いた。

「だめだめだめ!!」

必死にゆづを押し退けようと頑張る。
その手を掴み返されて、返り討ちにあったかのようにベッドに縫い止められる。

「A。こんなんでびびってたら、最後まで出来ないよ?(笑)」

「いい!私はむしろ出来なくてもいい!」

「はぁ?ったく、もうちょっと頑張れよ。胸触っただけじゃん。」

胸触っただけ?!よく言うよ、大問題でしょうが!

「そろそろ終わりにしない?」

通るはずもない提案をしてみる。

「ふざけてる?(笑)」

「…だめ?」

「だめ。」

きっぱり言われる。
とほほ。

今度はゆづが私のパジャマのボタンを上から3つだけ外して、首筋から舌を這わせた。

よかった、そこには傷はないから…ってよくない!

「ゆづ、ゆづ!」

「なんだよさっきから。」

少しは静かにしろ。と怒られる。

「だってまたキスマーク付けるのかなって心配で…。」

「見えなきゃいいんだろ?」

え?そう言われるとそうだけど…。
すると、みぞおち辺りに鋭い痛みが走った。

「あ!」

「もう、うるさいな〜。今度文句言ったら最後まですんぞ?」

「だめだって!」

「じゃあおとなしくして。A。」

不意に名前を呼ばれて、またダメ出しをされるのかなと身構える。

「な、なに?」

「好きだよ…。」

「……。」

返事をする間もなくキスで唇をふさがれる。
そこからゆづの手に身体を翻弄され続けて…。

私はただしがみつくことしか出来なかった。

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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね^^ (2017年1月16日 15時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ!と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして! (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです!今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです^^書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ?で2人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね! (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました^^背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね^^; (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2016年12月23日 10時

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