【進もっか】8 ☆ ページ19
「だから、ゆづ君のことよろしくお願いします。美月さんがいなくなっちゃったら、たぶん宇宙に飲まれて消えちゃいますよ(笑)」
宇宙…。スケーターの使う例えはよく分からないな。
でも昌磨君からよろしくされてしまって返事に困る。
ここははい、かな。それとも…濁す？
「私で大丈夫ですかね(笑)」
頼りなさげな返答になってしまったかな。
「僕が見る限りでは、むしろ美月さんでないとだめかな、と思います。」
…なんだろう、今私が泣きそう。
昌磨君の言葉が私の中で、魔法の回復薬のように溶け込んでいく。
ゆづの近くにいた昌磨君だからこそ信じられる言葉が嬉しい。
ゆづがここにいたら、なんて言うだろう…。
そんなわけねーわ。って否定するかな。
「今ゆづがいなくてよかったです。」
いい気分のままでいられる。
「だからお話したかったんです(笑)」
内緒ですよ？と口に人差し指をあてる昌磨君。なるほど、頭いい。
「グランプリシリーズ頑張って下さい。」
「はい、是非ゆづ君と二人で応援してください(笑)」
二人でって…なんだか冷やかされてるのかな？ま、いいか。
「いたいた、おーいA。」
正面玄関から手ぶらのゆづがロビーにやって来た。
荷物を車に積んでから私と合流するつもりだったのかな。
私と昌磨君が一緒にいるので、少し怪訝な表情になっている。
すると先に昌磨君が口を開く。
「じゃあ僕帰りますね。ゆづ君、美月さん、お疲れ様でした。」
ぺこりと頭を下げられて、私も慌ててそれにならう。
「あ、帰るの。気をつけてな。テレビで試合見てるから絶対金メダル取れよ。」
「簡単そうに言うよね(笑)」
「できると思えばできるんだよ。」
そばで聞いていると、本当に実現しそうだなと妄想してしまうから、トップスケーターの会話は不思議だ。
昌磨君に手を振ってから分かれた後、私達はゆづの泊まっているホテルへ移動することにした。
「Aの荷物多いな、貸して。」
ゆづが一番大きなカバンを肩に担いで持ってくれた。
そして空いてる手を私に差し出す。
「え、もっと持ってくれるの？」
小さい方も渡そうとしたら、ゆづにばかと怒られる。
「違うし。手つなご。」
手？
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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね＾＾ (2017年1月16日 15時) (
レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ！と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして！ (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです！今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです＾＾書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ？で２人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね！ (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました＾＾背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね＾＾； (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年12月23日 10時
