【進もっか】7 ☆ ページ18
「いえ、少し美月さんと二人でお話がしたくて。」
迷惑ですか?と聞かれて、とんでもない!と答える。
昌磨君も前回心配をかけてしまった一人だ。
それに、今日初めて見た昌磨君の生の演技に、ゆづとは違う感動を覚えた。
「あ、この間のショーではご迷惑をおかけしてしまってすみませんでした。今日の演技、素晴らしかったです。」
「いえ、僕は別に。また会えて嬉しいです。それよりゆづ君とお付き合いしてるんですよね。」
え?!
昌磨君の一言に固まる。
「え、えっと…?」
「あ、ゆづ君から聞いたんです。大丈夫、僕しか知りませんから。是非このショーの間のゆづ君を、美月さんにも教えてあげたくて(笑)」
「ショーの間のゆづ?」
なんだろ?あまり話をしていないから分からないけど…。
「僕ゆづ君とリハの後ホテルでお酒飲んだんですけど…。」
え!ゆづが?!
お酒というワードに驚く。
信じられない…私の前では絶対に飲まないのに!
「…記憶、飛んでませんでした?」
おずおずと尋ねる。
酔うと記憶がなくなるのはいつものことだから。
「飛んでました(笑) でもその間のゆづ君がおかしくて!」
思い出しているのだろうか、少し顔が笑っている。
…まさか見境なく昌磨君にも抱きついたりはしてないよね。
「どんなふうに、ですかね?」
なんだろ、不安。
「色々あるんですけど、一番印象的だったのは、美月さんが生きててよかったぁ!って10回以上言ってたことですかね。」
「へ?!」
生きててよかった?
「気持ちは分かるんです。あの時けっこう出血激しくて…美月さん動かなかったから、僕もひょっとして、って足が震えました。ゆづ君、人目もはばからず泣いちゃって…。」
「えぇ?!」
あれ、知らないです?と昌磨君が首をかしげる。
それ初耳だし…。
ゆづが泣いた…私の為に?
あまりの驚きに言葉が出てこない。今の私、相当間抜け面だろうな。
「俺はAの身体にどれだけ消えない傷があっても、一生好きでいる自信がある!って言ってますから。」
だから安心してくださいね。と言われる。
…何をどう安心すればいいのやら。
「…知らないことだらけで、何て言ったらいいのか(笑)」
照れ笑いで返す。
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鹿(プロフ) - ゆめもちさん» 想像と現実が違ってたんですかねえ〜。勢いでっていうのほど話がつながらなくなる展開になるので、ここはまず仲直りですね^^ (2017年1月16日 15時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめもち - なぜ羽生さんは驚いてしまったのか・・・。最後までって決めたらやっちゃいなよ!と思うけど、やっぱりショックなんだろうな。好きな人の怪我は。早く仲直りして! (2017年1月15日 19時) (レス) id: 7f41978512 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» 田中の当て馬的存在が書いてて楽しいです!今はひたすら誕生日までのつなぎで、これもそんなたいしたことにはならないです^^書いてたらこんな流れになってしまっただけというか…。たまにはいいかな〜 (2017年1月14日 10時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - う〜ん深刻な事態ですね。 でも、その後主人公ちゃんを抱きしめるゆづを想像しています。毎回田中のおかげ?で2人の中がどんどん近くなっていくと言うか、結構いい仕事してくれますね! (2017年1月13日 19時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆめもちさん» はい。今更新しておきました^^背中を押してくださりありがとうございます。あまり面白く書けなかったような気もしますが、よかったらどうぞ〜。やはり出来上がった夫婦は難しいですね^^; (2017年1月10日 17時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鹿 | 作成日時:2016年12月23日 10時