【新しい一歩】4 ページ36
「部屋、用意してくれたんだ。」
「あんまりうろうろ出来ないしね。」
確かに、この方が落ち着く。
「結弦、おめでとう。すごいよ…金メダルなんて。」
「ありがとう。そうだ、Aに見せようと思って持ってきた。」
カバンからメダルを取り出して、差し出した。
「うわぁ…キレイだね。」
「持っていいよ。」
「え？…あ、結構軽い。」
「まじで？！みんな重いしか言わないのに(笑)」
「もっと重いと思ってたの！」
「鉛かって(笑)そんなん首にかからないじゃん。」
メダルをAの首にかけてやる。
「うわっやっぱり重い！…ねぇ、似合う？」
「全然似合ってない(笑)」
どうやったらその発想が出てくんの。
写メ撮ろうかな。なんて言ってるけど、撮らなくていいから(笑)
A、面白い。
「もう一個、渡すもんあるの。手出して？」
「なに？」
Aが手のひらを出したので、こっちじゃない。と、左手の甲にひっくり返した。
薬指にそっと、指輪をはめる。
「こ、これ…。」
そう、Aのために用意した、俺の気持ち。
日本に戻ってから、すぐに買いに行った。
「A…？今この瞬間から、ずーっと一緒にいて欲しいんだ。」
楽しい時も、つらい時も。
「だから俺と…結婚してもらえますか？」
考える時間、たくさんあげたよ？
そろそろ返事をくれてもいいよね？
うつむいたままのA…。
「……わたし、でよければ。」
「A！！」
「きゃっ」
俺は思い切りAに抱きついた。
「…ありがと、…A。」
何があっても、絶対離すもんか。
「結弦…えと、これからよろしく、お願いします…。」
「うん、頑張る…。」
「…結弦？泣いてる？」
「泣いてない。」
「泣いてるよ！(笑)」
うっさいな…気が抜けたの！
不覚にも、泣いてしまった…。
俺、カッコ悪い…。
Aにも、普通逆だよ？！なんて突っ込まれた。
喜怒哀楽は激しい方なの！
「そうだ、Aのご両親に会いたいんだけど…ここに呼んでもらっていい？」
「ここ？…うん、そうだね。静かでいいかも。」
そう言って、連絡をとってくれた。
一時間ほどで来れるらしい。
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鹿(プロフ) - みなみさん» うわ〜ありがとうございます！今更新したので、よろしくお願いします＾＾スケートのシーンが難しくてなかなか書けませんが（笑）とってもうれしいコメントありがとうございました！ (2016年3月8日 16時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - このお話大好きです。更新されるとテンション上がります(^^) スケート教室の羽生先生、現実でも見てみたいです！生徒になりたい！！スケートに関係ない質問、いっぱいしたい！（笑） (2016年3月7日 23時) (レス) id: 334f0f497e (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - 梶さん» ありがとうございます！初めてのコメントめっちゃうれしいです。こんな私の妄想にお付き合いくださる方々は、一体どんな方なのだろうと日々思っていましたが、言葉をいただけでちょっと安心しました（笑）これからも読みに来てくださいね〜^^ (2016年3月4日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
梶 - とてもいい作品だと思います！これからも更新頑張って下さい！ (2016年3月4日 13時) (レス) id: a3333499d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年2月20日 9時
