【一線】4 ★ ページ4
「…サービスエリアってこと？」
「そうそう。」
Aがにこにこしながらうなずく。
サービスエリアか…全然行ってないな。てか最近Aと出かけてない。
でも今日土曜日だし…昼間は人多いだろうな。
「どうせ行くなら夜がいい。」
人目につきにくい。
「いいよ！じゃあロシア語やって〜、テレビ見て〜、晩ご飯サービスエリアで食べよ。」
それから帰ってスケート！とまた勝手にスケジュールを決められてしまって、ちょっとムカつく。
だけど、トマトジュースを買いに行くのは悪くない提案なので、そこは受け入れよう。
「わかった。だけど行くサービスエリアは俺が決める。」
何もかもAに決められるのは嫌だから。
「いいよ。この辺のサービスエリアならどこでもトマトジュース売ってるし。」
「よし。じゃあ朝ご飯食べたらまずロシア語から。」
「 Согласие！ (了解！)」
今日一日の予定が決定してしまった。
Aから教わるロシア語。最初は果てしないほど遠くに感じていたけど、最近ようやく応用出来るようになってきた。
「これ今度ショーでロシアの選手に話しかけてみよ。」
「いいね！是非やってよ。」
Aも日常会話とスケート用語を織り交ぜて教えてくれるので、まじ助かってる。
「A、ショーに通訳で入ったのってあれっきり？」
「そうだよ。流石に大阪とか千葉は仕事として回ってこないかな〜。」
だよな。やっぱ東北限定か。
こないだは特別に会場の場所が近かったからな。
「また東北であればいいのに。」
「そんなに私といたいんだ。照れるなあ〜(笑)」
……。
「お前俺のこと好きなの気のせいじゃね？」
今となっては知らなくていい事実だった気がする。
「違うし！あーあ、もっと早く気づいてれば、ファーストキスを鈴木君に奪われずにすんだのになぁ。」
座ったままじたばたしている。
それは俺もちょっとだけ思ってたけど…。
「…忘れろ。」
どう足掻いたって消せるもんでもないし。
「ゆづが忘れさせてくれる？」
はぁ？！
意味わかって言ってるのかコイツ。
うなだれるわ…まじで。
俺は無視して大きく深呼吸した。
「うん、スケート見よう。」
「スケート？まぁいいけど。」
今のセリフは聞かなかったことにしよう。
ぱぱっとテキストやらを片付けて、今日は長丁場の世界選手権男女シングルフリーを見ることにした。
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akiho(プロフ) - もう11までいきましたよ〜。ありがとうございます。 (2017年2月26日 8時) (
レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - akihoさん» ちなみに途中、続編へのつながりが悪い箇所があるので、URLをクリックして行ってくださいね〜＾＾ (2017年2月25日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
akiho(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしておきます！ (2017年2月25日 8時) (レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - akihoさん» 肉体的には10です＾＾まだまだ続いてますので、がんばって読んでくださいね〜。 (2017年2月24日 18時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
akiho(プロフ) - あの、あとどれ位で結ばれるのでしょう(笑) (2017年2月23日 19時) (レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年11月9日 16時
