【風邪】12 ★ ページ23
「帰りは。」
「え？」
「6時頃行けばいいの。」
「ええ？！」
ゆづが連続でお迎えを？！と大げさに言われる。
なんだよ、迎えに行ったら変かよ。
「言っとくけど、明日だけだからな。」
「…すごい。王子様みたい。」
風邪ひいてみるもんだなぁ〜！と、手を頬にあてて喜んでいる。
ばか…。
「それ喰ったらほんと帰れよ？」
「うん！」
割と元気な声に安心した。
「ごちそうさまでした。」
じゃあ帰るね。と、今日は素直に従ってくれる。
やっぱりちょっとしんどいんだな。
「階段じゃなくてエレベーターで降りて。つまづいてこけても知らないよ。」
足元がおぼつかない状態なのに、二次被害になりかねない。
「ゆづ、優しいんだか嫌味なんだかわかんないよ(笑)」
「うるさい。」
今日一日泊まって行けって言えないんだから、嫌味くらい言わせろ。
するとAがスッと立ち上がった。
「じゃあ、私帰って寝る。」
仕事の荷物やら着替えやらをまとめている。
「おやすみ。ゆっくり休んで。」
「…うん。」
見送るために玄関まで付いていって。
いつでも一番に思ってるから…という気持ちを込めて頭を撫でる。
少し濡れた髪が冷たくて気持ちいい。
「また明日ね。」
「ゆづ…ありがと。」
そのまま何もせずに見送った。
ドアがバタンと閉まって、やっと緊張から解き放たれた気がする。
これでやっと一息つけるな。
「俺も晩ご飯食べよ。」
明日は送ってあげなきゃならないから、朝寝過ごさないようにしないと。
それにしても…。
「下着も青派か…。」
ほんと青好きだな。
ま、黒とかだったら雰囲気的に大人だから、子供のAには似合わなさそう…。
「…って俺何想像してんの。」
やめやめ！
今日は飯喰って早めに寝るぞ！
俺はすっかり冷めてしまった晩ご飯を、再び電子レンジに入れた。
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akiho(プロフ) - もう11までいきましたよ〜。ありがとうございます。 (2017年2月26日 8時) (
レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - akihoさん» ちなみに途中、続編へのつながりが悪い箇所があるので、URLをクリックして行ってくださいね〜＾＾ (2017年2月25日 16時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
akiho(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしておきます！ (2017年2月25日 8時) (レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - akihoさん» 肉体的には10です＾＾まだまだ続いてますので、がんばって読んでくださいね〜。 (2017年2月24日 18時) (レス) id: 081c59540b (このIDを非表示/違反報告)
akiho(プロフ) - あの、あとどれ位で結ばれるのでしょう(笑) (2017年2月23日 19時) (レス) id: 84ab421957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年11月9日 16時
