【ソファー】3 ★ ページ42
「お土産開けるね。」
「うん。」
Aが綺麗な手付きで包装を解いていく。
中から出てきたのは、惑星をかたどったチョコレートだ。
「わぁ！すごく素敵！」
食べるのがもったいない…。と俺を見て言う。
偶然見つけたやつだけど、喜んでもらえたみたいで良かった。
早速携帯で写真を撮っている。
「気に入った？」
「うん！さすが東京はおしゃれなの売ってるなぁ〜…。」
「どれから喰う？(笑)」
地球と土星がかなりクオリティ高いぞ。
「待ってよ！もう少し眺めてよう？」
「なんでだよ(笑)」
「先にコーヒー飲もう(笑)」
落ち着いてから。とAが蓋を閉めた。
食べないのかよ！(笑)
「一個食べたいんだけど？(笑)」
俺は昨日から我慢してたのに。
「そう？…じゃあまず一個づつ食べようか。」
再び箱の蓋が開かれた。
「金星いただき。」
サッと取る。
「ここでも金メダル好きを発揮しなくてもいいでしょ！」
「現担ぎだし。」
ぱくっと口に放り込んだ。
チョコの中のレモン味のガナッシュが程良い甘さで大人の味がする。
「美味しい？」
「おいひぃ(笑)」
一粒が大きいから口を手で押さえながらしゃべる。
「じゃあ私は…地球。」
「いきなり？！」
「一番美しいものから食べるのがAB型。」
そう言って指でつまんで口の中に入れた。
そしてまた俺を見て両方の頬を押さえている。
「地球美味しい？」
なんだかおかしな会話だけど。
口の中がチョコでいっぱいでしゃべれないでいるAは、ただただ笑顔でうなずいている。
…かわいい。
しかしこの状況、イチャついてると言わずして何と言うのか…。
口に出して言わないだけで、俺の中ではもう付き合ってる気分だ。
「あ、DVD始まってた。」
チョコに夢中で忘れてた。とAがテレビを見た。
画面では、いつの間にか第1グループの演技が始まっている。
…楽しそうにスケートを見るAの横顔をじっと見ていると、なんだか無性にキスしたくなる。
「俺やっぱ今日だめすぎ(笑)」
気を紛らすために、もう一つチョコを食べる。
地球が無くなっただけで殺伐としてしまった箱の中の宇宙。
今度は土星を選んで食べた。
あ、お酒の味？ラム酒かな。
金星も心なしか少しお酒の味がしたような？
全体的に洋酒とか入ってる系？
口の中が少し苦くなったので、とりあえずコーヒーを飲んだ。
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鹿(プロフ) - みちさん» 一日ちょっとで書いたわりに、楽しんでもらえてよかったです！追い込まれた方が楽しく書けるのかな。＾＾ 次回は4でお会いしましょうね！ (2016年10月23日 22時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» どうしても今日アップしたくてがんばって書きました！悩みまくるゆづが書きたくて…。惑星チョコよかったら見てみてください。すごいきれいなので！＾＾ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - 今回の酔っぱらいゆづ、焦るゆづ、とっても楽しかった〜。 主人公ちゃんはあんなに迫られてどうだったんでしょうかね〜。続きが楽しみです。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 夜中の更新ありがとうございます♪いや〜、酔った勢いで…のゆづや、翌朝悩みまくるゆづ、最高！思わず抱きついちゃったのも主人公ちゃんにはお酒のせいってことになってるし。まだ彼女は気づいてないですよね。よしよし。 (2016年10月23日 9時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» そうですね！その辺が書きたくて4からは進展しそうです＾＾ 書けるだけ長く書きたいので、また幸せな二人になるかなあ〜 (2016年10月22日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年10月9日 7時
