【ホテルにて】3 ★ ページ33
「あ、今回の取材の後、向こうサイドから食事の誘いがあるんですけど、どうします？」
「あー…。」
またか。
引退してからたまにあるんだよな、この手の誘い。
あまり食べるの好きじゃないから、正直困る。
現役の時はチームで行動していたから、いくらでも連盟に守ってもらえたけど、さすがに今は俺まで人手は回ってこない。
こういった交流を断るのはすごく億劫だ。
「断っておきますか？」
「お願いします(笑)」
ここはこの人に頼むしかないな。
これで向こうもあっさり引き下がってくれたらいいけど。
さっさと仕事を終わらせてホテルでお土産探そ。
窓の外を眺めながら、俺は頭の中で、とりあえず今日聞かれそうなことをシミュレーションすることにした。
都内某所。
軽いインタビューみたいなのを想像していたのに、意外と立派なセットで驚いた。
スポンサーの張りぼての前で喋るのとは違うな。
無駄に緊張しそうだ。
楽屋で着替えて待っていると、ドアがノックされたので、どうぞ。と言って入ってもらう。
「羽生さんおはようございます。今日の台本なので目を通しておいて頂けますか？」
スタッフの人がよろしくお願いします。と台本だけ置いて出て行った。
急いでるみたいだったので、こちらこそと挨拶だけする。
「台本なんてあるんだ…。」
本格的だな、と思ってぱらぱらめくっていたら、出演者のページに目が釘付けになった。
インタビュアーの欄に記入されている名前に、心臓が止まりそうになる。
「え！なんで…？！」
そこには俺の元カノ、平沢麗香の名前が。
まじか！今日の相手って麗香なの？！あいつと仕事するのかよ！
聞いてないし…てか、知ってたら絶対に断るのに！
まずい。
冷静に受け答え出来るだろうか。
向こうは当然わかってて俺にオファーしてきたんだよな。
現場で元恋人同士が再会するなんて有り得ないだろ。
ましてや一年以上も音信不通なのに。
「何考えてんだよ…麗香。」
呆れるのを通り越して、泣きたくなった。
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鹿(プロフ) - みちさん» 一日ちょっとで書いたわりに、楽しんでもらえてよかったです！追い込まれた方が楽しく書けるのかな。＾＾ 次回は4でお会いしましょうね！ (2016年10月23日 22時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» どうしても今日アップしたくてがんばって書きました！悩みまくるゆづが書きたくて…。惑星チョコよかったら見てみてください。すごいきれいなので！＾＾ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - 今回の酔っぱらいゆづ、焦るゆづ、とっても楽しかった〜。 主人公ちゃんはあんなに迫られてどうだったんでしょうかね〜。続きが楽しみです。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 夜中の更新ありがとうございます♪いや〜、酔った勢いで…のゆづや、翌朝悩みまくるゆづ、最高！思わず抱きついちゃったのも主人公ちゃんにはお酒のせいってことになってるし。まだ彼女は気づいてないですよね。よしよし。 (2016年10月23日 9時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» そうですね！その辺が書きたくて4からは進展しそうです＾＾ 書けるだけ長く書きたいので、また幸せな二人になるかなあ〜 (2016年10月22日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年10月9日 7時
