【二番手】6 ☆ ページ20
☆主人公サイド
ロシア語の勉強をしている間、ずっとゆづの様子が変だな、と思っていたら…。
「本気で彼女作る気になったんだ…。」
好きな人でも出来たんだろうな。
でないとあんなにはっきり言わないよね、普通。
これで誕生日が一人きりなのはほぼ確定したかな。
「また二番手に降格か…。」
うなだれる。
現実を突きつけられた気がした。
お兄ちゃんだけでなく、ゆづからも二番手の称号を授かるとは…。
いずれそうなるとわかっていたけど、早すぎ。
もう少し妹でいたかったな…。
友達もまだ出来てないのに。これからどうしよう…。
そもそもロシア語はいつまでやるんだろう。
そこら辺何も決めてなかったけど…。
「彼女出来たら家まで行くのとかアウトだよね…。」
そうだ。勉強のスピードを上げよう。
ゆづ頭良いから、実践的な会話をしていけばあっという間にマスター出来そう。そしたら家に行くこともなくなるし。
「あ、羽生サービスエリア！…は行けそうにないか。」
約束したけど仕方がない、諦めよう。
いつかお兄ちゃんに連れて行ってもらおうかな…。
出来ればゆづと一緒に行きたかったけど…。
けっきょく最後に残るのは血のつながった家族だ。
ゆづとはそんな関係じゃないから。
彼女出来るのいつだろ。とりあえずその日が来るまで、少しでも長く前みたいにゆづと過ごしたいな…。
「謝ろう。」
今からでも。
あんなに一緒にいて楽しい友達はじめてだもん。
出来ればもう少しこのままでいたい！
スケートだって、また見に行きたい…。
ゆづがお兄ちゃんの代わりだなんて、あれはちょっと言い過ぎたかな。
それが理由かはよく分からないけど、私が怒らせたのは事実だ。
携帯を手に取って、一番上にあるユーザーをタッチした。
そして、差し障りのない文章を入力していく。
『ゆづ、さっきはごめんね。また二週間後に。』
送ったらすぐに既読がついた。
なんて返事が来るだろう…。二度と来るなとか？…だめだ、そんなのが来たら立ち直れない。
「やっぱりつらいな〜…二番手って。」
お兄ちゃんが結婚した時点で、私が誰かの一番になるなんて日は一生ないと思ってはいるけど…。
「ゆづの一番って、どんなだろ…。」
そしてその場所にいられる人って、どんな素敵な女性なんだろう。
きっと美人で気立てもよくて、料理も上手で、何でも知ってて。
…たくさんの友達に囲まれてる人、かな。
なんにせよ、私みたいなのじゃないのは確かだ。
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鹿(プロフ) - みちさん» 一日ちょっとで書いたわりに、楽しんでもらえてよかったです！追い込まれた方が楽しく書けるのかな。＾＾ 次回は4でお会いしましょうね！ (2016年10月23日 22時) (
レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» どうしても今日アップしたくてがんばって書きました！悩みまくるゆづが書きたくて…。惑星チョコよかったら見てみてください。すごいきれいなので！＾＾ (2016年10月23日 22時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
みち(プロフ) - 今回の酔っぱらいゆづ、焦るゆづ、とっても楽しかった〜。 主人公ちゃんはあんなに迫られてどうだったんでしょうかね〜。続きが楽しみです。 (2016年10月23日 20時) (レス) id: e8907b1922 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 夜中の更新ありがとうございます♪いや〜、酔った勢いで…のゆづや、翌朝悩みまくるゆづ、最高！思わず抱きついちゃったのも主人公ちゃんにはお酒のせいってことになってるし。まだ彼女は気づいてないですよね。よしよし。 (2016年10月23日 9時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みちさん» そうですね！その辺が書きたくて4からは進展しそうです＾＾ 書けるだけ長く書きたいので、また幸せな二人になるかなあ〜 (2016年10月22日 15時) (レス) id: 73ad5e2308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿
| 作成日時：2016年10月9日 7時
