7 ページ9
桃「…ねぇ、それって恋じゃないの？」
学校から帰っている途中、ぼーっと歩いている私にそう言ってきた桃。
…コイ？ナニソレオイシイノ？
桃「あーこれだから恋愛未経験者は！！」
A「そういうお前もないだろ…」
ぼそっとつぶやく私の頭をバシッと叩く桃。
桃「はーあんたはなんでそんなに美人でモテるのに彼氏もいないのかねぇ」
私に彼氏とか、全然想像つかない。
てかべつにいらんし。
桃「…あ！あの家近いイケメンの優男先輩はー？！」
A「まさか、及川さん？」
桃「そーそー！！！めちゃくちゃかっこよくていーじゃん！」
A「あり得ない。私あの人ほんとに苦手なの」
「へぇ〜、誰が苦手だって？…Aちゃん。」
背後から私の苦手な声が聞こえ、背筋が凍る。
A「なあ桃。長身の優男が後ろにいる気がするんだが。」
桃「うん！！いるよ！！」
うん！いるよ！じゃねーんだよ！！なんだよその屈託のない笑顔！
A「こういう時は、何も聞こえなかったふりをして帰るのが最善策。」
岩泉「そうだな、それが最善策だ。よしみんなで帰ろう」
及川「ねえひどくない？！先輩泣いちゃう！」
岩泉「泣いとけくそ川」
そーだそーだくそ川ー
及川「心の中ですごい失礼なこと言ってない？！」
そんな2人のやりとりを見ながらみんなで帰っていた。
桃は先に方向が違うので別々になり、3人で帰っていたが岩泉先輩も途中で別方向。
2人になった、最悪。
及川「Aちゃんも、もう高校生かー」
A「オヤジですか」
及川「オヤジでもいいですよーだ！あ、Aちゃんは部活とかしないの？」
A「あー、、、なんか成り行きで男子バレー部のマネージャーになっちゃいましたね」
及川「へぇ…それは飛雄がいるから？」
さっきまでおちゃらけていた空気が少しピリつく。
及川さんは昔から、私が影山の話をするとなぜか不機嫌になる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ave__17 | 作成日時：2022年3月10日 0時
