因縁のライバル (ページ16)

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影山サイド

及川「何って…恋人」

そう言ってAを抱き寄せる及川さん。

日向「おっ…おい影山…なんだよその顔…！」

なぜか俺の顔を見てビビる日向。

影山「なんだよ」

日向「お前今めちゃくちゃ怖え顔してたぞ！？」

日向に言われて自分の眉間に皺が寄っていることに気付く。

月島「あれぇ、王様、まさか嫉妬？」

そういい楽しそうにニヤッと笑う月島。

影山「んなわけあるかボゲェ！」

月島「おー王様怖い怖い」

日向「なんで影山があの子に嫉妬するんだよ、意味わかんねえ…なぁ山口」

山口「…(なんでみんなこんなに鈍感な奴ばっかりなんだ…)」

…確かに、及川さんがAの肩を抱き寄せているのを見て、少しモヤっとした。

いや、だいぶ。

でもこれは決して嫉妬なんかじゃない。

これはきっとただの及川さんへのライバル心だ。

菅原「ところで飛雄、Aちゃんと結局どういう関係なの？」

どういう関係…

影山「ただの腐れ縁っス」

菅原「あんな可愛い子と腐れ縁かー！お前もなかなかやるなこのっ！」

田中さんから羨ましいぞコンニャロー！という声が聞こえてくる。

可愛い…か。

確かに一般的に見たらAは美少女の部類なのはわかる。

だけどそういう風にみたことなかった。

菅原「てっきり影山の彼女だと思ってたよー」

田中「あり得ないっす！こんな鬼みたいな野郎にあんな彼女いていいわけがねえ！」

西ノ谷「右に同じだ」

みんながアイツのことそういう風に見てるのか。

そう考えると少しだけ、心がモヤモヤした。