後輩と呑み ページ7
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今日の分の仕事が終わって、この後どうしよっかな、なんて考えていれば、さっきまで一緒だった江口がこちらへ向かってくる。
「おとちゃん、この後呑み行きません?」
『いく!』
江口は事務所の後輩で昔から慕ってくれていて、音瀬さんって呼ばれてたのを、おとちゃん呼びに無理やりさせた(笑)それでも一緒に行くの久しぶりだなあ。
「ここ、来たことあります?良平さんが教えてくれて」
『あ、そうなの?初めて来た』
「まじ?結構うまいんですよ」
『ね、美味しそう』
「はい、じゃあかんぱーい」
『かんぱーい、おつかれー』
「……………」
『ほんっと、えぐってさ』
「なんすか」
『美味しそうに呑むよね(笑)』
「ありがとうございまーす(笑)」
2人でゆっくり呑みながら、近況を報告したりしていれば、個室の扉が突然開いて。
「おつかれー」
「あ、良平さん!お疲れ様ですー!」
『ええ!何でいるの?』
「え?呼ばれたからだけど(笑)ひどくね?」
「俺が呼びました〜、おとちゃんに内緒にしてようかなーって」
『なんでよ!(笑)』
「はー疲れたーっ、Aさんちょっと詰めて」
『あ、はい、どーぞ。ちょっとお手洗い行ってくるー』
席に着いた良平さんにメニューを渡して、お手洗いを済ませて戻れば、個室に入った瞬間に、2人がこちらを向いて、良平さんと目があった。
『ん?』
「その格好、寒くない?」
「あ、そう!それ!俺も思ってた!」
今日の服装はハイウエストのスキニーに、前丈だけ少し短くなっているニット。手を少しあげたくらいで、ウエストがちらっと見える。
『大丈夫だよ、上着もあるもん』
「今日若い子たちが、音瀬さん見られない〜ってなってましたよ」
『なんで(笑)そんな極端に露出してないじゃん(笑)』
「後輩困らせちゃだめじゃん〜」
『だって!これが着たくて!どうしても!』
「新しいの?これ」
『そう、最近買った』
「へー、いーじゃん」
『でしょー』
「お2人ってほんとに安定感ありますよね(笑)」
「そう?(笑)」
『そうかなあ、』
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作者名:シカク | 作成日時:2021年12月1日 20時