ミルクとスフレと【石川界人】

お迎え ページ24

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「ごめん界人くん、ほしちゃん迎えにこれる？」



そんな電話が突然先輩から掛かってきて、位置情報だけ送ってもらって車を走らせる。近くに車を止めて連絡すれば、支えられて歩いてくる彼女の姿。おー、だいぶ酔ってんな。



『あ、かいとだあー！へへ、』

「うわっ、ねえ酔いすぎ」



俺を見つけた瞬間、人があまりいないとはいえ、外でへらへらしながら抱きついてくるA。あーここ撮られたらやばいなー、なんて頭だけは冷静だけど。



「すいません、花江さん」

「ぜーんぜん。界人くん来てくれてむしろよかった」

『よかったあー！』

「はーい、黙って。そんな飲んでたんすか？」

「うーん、まあ(笑)ちょっと楽しくなっちゃった感じかなー(笑)俺も途中で止めてあげられなくてごめんね」

「いやいや、いい加減セーブできる年齢ですよ」

「厳しいね？界人くん」

「そうですか？(笑)」



腰に手を回した状態で、未だへらへら笑った彼女を放置して話す。いい加減大人なんだからちゃんとしてよって気持ちと、花江さんいなかったら、何かあったかもしれないでしょ、なんて説教は明日の朝だな、なんて。



「気持ち悪くはない？水、車の中にあるよ」

『んー、だーいじょうぶ。ねむ、』

「え、このまま寝ないで。車まで歩いて。」

『んー、や、運んで』

「運びません」

「じゃあ、ほしちゃんも限界みたいだし、俺もかえろうかな？」

「あー、ほんとすいません。ありがとうございます」

「いえいえー！じゃあ、界人くんまた！ほしちゃんも、またねー？」

『んー、花江しゃん、またね』

「ほら、行くよ」








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