Keep - り あ る 2"

｡ ページ36

緑side






眞｢おはよ。
神ちゃん。今日、一緒にこの世から消えよう。｣


今日の第一声がこれ。


緑｢分かった。｣

眞｢え、理由を聞かないん？笑｣



あまりの即答を不思議に思ったのか、理由を話し始めた。


眞｢最近、ここら辺を猫がウロウロしてて、
もしかしてなんかにバレてるのかと思ってるから。｣


緑｢そうですか……｣


眞｢だからこれ。｣



眞くんの手の上には飲み薬のようなものがある。



緑｢これは？｣


眞｢すぐに消えるのは怖いやろ？
これ飲んどけば少しずつ楽になれる。｣



怖い……けど、、
もう生かされるのも眞くんの手の中って訳なんや

と、悟ってしまうのが情けない。


薬を2時間おきに飲まなきゃいけないらしいから
今日は片手だけ手錠をつけられた。



眞｢いい子で待っててな。｣



忘れてたっ、とわざわざ俺にキスをしに戻ってからこの部屋を後にした。




'







2時間おきに薬は飲んでるけど、、、

もうなんか変な感じがする。

凄くだるくて、どんどんなんかが抜けてく感じ。





こんなんなるならやっぱり逃げた方がええんやろか？

やっぱり……




しげ、、、、

死ぬとなって1番、頭に響いたのは
全部しげのこと。




やっぱりしげに会いたい……



さっきからずっとそれを思ってる………し、
思う度に涙が出てくる。



しげにはずっと一緒にいて欲しかったし、
色々して欲しかった。


それにもっと………


ううん。




1番やりたかったことは









しげと夏祭りに行きたかった。










"

神様にはまだ見放されていなかったみたい。

まだこの世から消える前にしげに会えた夢を見れた。

ぎゅってしてくれた。

その後に聞こえた救急車みたいなサイレンの音は幻聴？
隣でずっとてを握っていてくれたしげは幻覚？

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