Keep - り あ る 2"

｡ ページ35

赤side





橙｢ほんまに眞やった。｣


捕まえた。

とメールがきたのはついさっき。



提示された住所にいくと、家先にはくらがおった。

もう眞は連れてかれたらしい。
警備は少し薄くなってる。


家の中に入ると、偉そうな部下達と話し合いをしている照史。




赤｢照史っ…！、、神ちゃんは……？｣


橙｢………まだ見つからない、、
眞はもうここにはおらんって言ってんやけど…｣



特別な許可を得て、俺も探すことにする。



"みゃ〜"

赤｢ん？……くらも一緒に探すか。｣


ここを教えてくれたのも、くら。
希望を与えてくれたんやから、ここにもしも神ちゃんが
おるんなら探してくれるはず。


さっきと同じようにくらについて行くと、
色んな壁や床をガリガリする。

面白いことにくらが引っ掻いたところには隠しドアや
仕掛けが出てくる。

何回かそれを繰り返していると、地下に繋がる階段が見つかる。



赤｢くら……お前凄いな、、｣






その階段を下っていくと、真っ暗い部屋に行き着く。



壁をつたって電気のスイッチを探して、押す。

部屋は明るくなり、全貌が見える。




ベットがあってその上に髪を金色に染めた半袖短パンの
誰かがいる。



／｢眞くん？……飲み終わったで。｣



その声は聞き覚えがある声。



ずっと探してた声。



大好きな声。





赤｢神ちゃ………ん…………｣



振り返った君は驚いた顔をする。



緑｢ぁ、なんで…………し、、、げ、、、、｣





俺の名前を呼びながらゆっくり神ちゃんは倒れていく。



赤｢か、神ちゃんっ……！！
あかっ……ん、、照史や、、照史に連絡ｯ……｣



照史に神ちゃんを見つけたこと、それで倒れた事を話すと
救急車を呼んでくれるらしい。




緑｢しげっ……｣



つかの間の安心を
神ちゃんがおるんやって不安が襲う。



赤｢神ちゃん、、大丈夫か……？｣



抱きしめて安心させようとすると、見えていた腕や太ももに
たくさんのアザが見える。
首元にも………見たくはないけど
見えてしまう、、、



背中に手を回すと跳ねて甘い声を出す。

緑｢…ぁっ｣



無理があったのかと思って、そのままベットに寝かせるように
神ちゃんを置く。



赤｢今、救急車くるからな……


お願い、、、、生きて。｣

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