Keep - りある (ページ16)

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緑side

目覚まし時計がけたたましく鳴る。

昨日は三役の会議とかがあって学校を休んでしまった。
だから今日は行かないと、、

緑｢はぁ…どこも行きたない、、、｣

時々つくため息とは裏腹に1日はあっという間に過ぎていく。

気づけばもう、放課後。

そして、担任の先生に呼び出しくらって怒られ、
今は廊下を1人で歩いてる。

呼び出しの内容は、最近授業中の居眠りが多いと言う事や、
直近の小テストの点数が落ちている事など。

言ってしまえば全部自分のせいやけど、
なんか今は疲れすぎてか何も考えられずただの呆然としてる人になってる。

また、あんなに酷い毎日がやってくるんかなぁ、、

そんな事を考えながら廊下の窓から外を見る

赤｢あっ！神山くん！！｣

緑｢重岡くん、、｣

あれ、のんちゃんと一緒に7時の電車で帰ったはずやのに…
なんでおるの？と首をかしげる。

赤｢小瀧に騙されて、8時の電車乗るって言われたんよ。｣

緑｢じゃあ、今日は俺と帰ろ～｣

赤｢あ、今日はお迎えやなくて電車なん！嬉しい！！
……てか神山くん、、、

、、、何、泣いてるん.....？｣

緑｢ぇ..........？｣

たしかに目元はいつもより潤っていた。

それから止めようと試みる。だけれど、
止めよう思ってんのにただ静かに涙が溢れる。

緑｢あかん、、なんで.....！｣

赤｢どっか痛い？けがした？、｣

緑｢いや.....怪我してない、、｣

赤｢それか....ストレス？？｣

その重岡くんの言葉で分かった。
俺、無理してたんや、、、

それを理解した瞬間、体に力が入らなくなって崩れ落ちる。

赤｢うおっ…！｣

すかさず重岡くんが支えてくれて壁を背に座らせてくれた。
このまま場所を変えるか聞いてくれてるが何も考えられない。
何も返さない俺に対して背中をさすってくれる。

赤｢大丈夫やで、神山くん｡

安心してええよ。泣きたい時泣けばええねん｣

こんなに優しい言葉を掛けてくれるから、その言葉に甘えたくなってしまう。

溢れ出した涙が止まらないのを見て、抱きしめて頭を撫でてくれるようになった。

だいぶ楽になった時に重岡くんの腕が俺から離れていってしまうのに離れたくないと思ったのは変な感情やったからなんかな。

その後に一緒に電車乗って帰ったけど、
隣に座ってるからか、ずっと意識が意識してしまう。

駅で別れる時、

まだ一緒にいて欲しいと思ってしまった、、、