Episode14 ページ15
黄side
あの日 思い切って告白はしたものの
“ 満足にできへんよ、”
黄「前途多難すぎるやろ…」
弱音と同時にこれまた背中にドンっと感じる重み
青「なになに？キノコ生えそうやで」
キノコってなんやねん
黄「告白しました」
青「お！」
黄「元カレの影強く前途多難です」
青「あっちゃぁ」
黄「3ヶ月お試ししてもらうようにはこぎつけました」
黄「頭抱えるでほんま」
下を向いた時に章ちゃんの足元に見慣れない紙袋があることに気がついた
黄「なぁ」
青「ん？」
黄「それなに？紙袋」
青「あー、花束」
青「あ、今日早退やから」
黄「は？」
青「命日やねん。友達の」
黄「命日、」
ただいま大倉が元カレと死別という事実を知りそれを引きづる俺にとっては、パワーワードすぎるんやけど何故か変な予感もするのもある
青「殉死ってやつ？刑事やってん。」
青「あ、でも明るい奴でなオトコの彼女おってなぁ」
青「年下彼女やから可愛いがるやん？顔面崩壊やで？刑事できるんかっちゅうくらい」
青「“お前は花やぁ ”言っとったわ」
何故か、何故か大倉が思い浮かんでしまうのは昨日の今日だからなのだろうか
黄「彼女に会ったことあるん、？」
青「あるで、ほんま美人。」
青「でも、マルが殉死した時は壊れたように泣いてたなぁ」
黄「なぁ、そのマルって」
青「ん？あぁ、命日のやつや。ほんまオレンジみたいなやつやからオレンジ多めの花束やで。」
青「たっちょんには負けるけどな」
“ オレンジ” “ たっちょん”、さっきから章ちゃんか言う言葉が大倉と重なってまう
黄「なあ、章ちゃん、」
黄「その、彼女の名前って」
青「ん？大倉忠義。可愛く呼びたいから たっちょん」
予想とは意外なところで当たってしまう。
そして、壮絶すぎる数年前のキミのことまで間接的に知ってしまう。
黄「章ちゃん、あんなぁ、」
好きな人が大倉だということ、そして大倉との数ヶ月を話すことにした。
青「なるほどなぁ」
青「待って！亮、たっちょんと仮に3ヶ月付き合うんよな？」
黄「せ、せやで？」
青「三大難所突破できたんや！」
黄「三大難所..？」
青「ありゃ、知らんの？」
黄「おん」
青「八重歯と色白と変態や」
黄「ざっくりやなぁ」
章ちゃん曰く、八重歯と変態はとにかく厄介。
黄「さらに前途多難やん？」
どうやら、俺はやっぱり前途多難なようだ
マルちゃんはストロベリーナイトの湯田くんモデルです
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作者名：けろろ | 作成日時：2018年11月16日 23時
