19時間 ページ19
・
_______Aが、死んだ。
日を跨いで飲み明かしていた俺達を、たたき起こす様に鳴り響いた黒電話の受話器からは、そう聞こえた。
頭の回転が追い付かない。
意味が分からない。
朝っぱらからの迷惑電話なんて、お断りしたいに他はない。
「ちょ……ちょっと母さん、何かイタズラ電話っぽい」
「イタズラ電話?
どれ、母さんに貸してみなさい」
「撃退してやるわ」と頼もしく言ってくれた母さんに、受話器を渡す。
俺は、少し怒った様な顔で受話器に耳を傾ける母さんをぼんやりと眺めていた。
__なんだよ、Aが死んだって。
イタズラにも程があんだろ。
また寝ようと、くるりと方向を転換した時だった。
「え……?」
母さんの弱々しい声が、その場に響いた。
・
951人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こころ - あれ?なんかスマホの画質悪く無い?……………あ、私の涙だ…(/ _ ; ) (2020年4月1日 18時) (レス) id: 68bb132a93 (このIDを非表示/違反報告)
霞桜 - とても感動した!!!!!!感動した (2019年12月21日 18時) (レス) id: 02fc9432b6 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - アッちょっとだれかタオルください目から汗が止まりません(*´;ェ;`*) (2019年7月29日 2時) (レス) id: 58ea8aaecc (このIDを非表示/違反報告)
しゃーちゃん - ΩÅΩ;泣きそうだった (2019年6月19日 18時) (レス) id: 6e21cc5c2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 凄い良かった! (2018年1月28日 21時) (レス) id: dfa48f9dbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:尸 | 作成日時:2015年12月28日 11時