不器用な愛の形 2

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ヘルメット被ってるからバレないかなあ？なんて思ったけど



まあ彼はそんな甘くはなかった



被ってたヘルメットを取られ




中「で？？お前はなんで久部といたんだ？」


しかもヘルメットまで被って、と付け加える系さん


「いや、あの〜送ってもらおうと思いまして…」


あとバイク乗ってみたかった、と言うと




中「なに？お前久部が好きなのか？？」

「え？」






完全に不機嫌丸出しの系さん

なんで怒ってるの

しかも、私の気持ち知ってるでしょ









「なんで…なんでそんなこと言うんですか」

中「おい、お前だからなんで泣いて…」

「系さん私の気持ち知ってるでしょ！！なんでそんなこと言うんですか！！弄んで楽しいですか！！」




ああ、もう止まらない



涙も止まらないし



こんなの系さんに見られたくないし



あーもう最悪もういい歩いて帰る






帰ろうと思って系さんに背中を向けると


掴まれた右手


そのままグイッと引っ張られいつの間にか系さんの腕の中




「なん…で？なんで好きでもないのに…」

中「誰がお前のことを好きじゃないなんて言った」

え？？？



気づくと系さんとの距離は3cm

あ、これっと思った頃には0cm

系さんの唇が自分の唇と重なっていた





中「…好きだ」


なんて、耳元で囁くからぼぼぼっと顔が赤くなるのがわかった


「え、でも、系さんな夕希子さんが…」

中「たしかに夕希子のことは一生忘れない。だけど今俺が愛したいと思ってる奴はお前なんだよ」



わかれよクソが、と口にする系さん


まってよ、まって。いろいろ急展開すぎて頭がついて行かない



中「なあ、俺と付き合ってくれるか？」


いつも強引な系さんがこんなこと言うことに戸惑ってしまって


中「おい、返事は」

「へ？」

中「俺と付き合うか返事」

「是非お願いします」



なんて言うとふっと笑って

帰るぞとわたしの手をひいた

あー彼には叶わないや

…あとで六郎にヘルメット返さなきゃな


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