＊俺は純日本人です。 ページ10
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それから少しの間、全員が沈黙する。
よし、元々長居するつもりは無かったし、そろそろ退散するか。
そう思い、俺は一言告げてこの場を去ろうとする。
すると、いかにもこういう空気が苦手そうなおっとり系の奴がそろっと手を挙げた。
「あっあの、質問いいですか？」
『……どうぞ。』
許可を出すと、そいつは安心したように息を吐いて質問を口にした。
「好きな教科は何ですか？」
……何だその、転校生に向けたような質問は。
いや、俺転校生だけど。
つか、教科？
えっ、そりゃあもちろん、
『ないけど。』
「ｱｯ､ｿｳﾃﾞｽｶ。」
俺は勉強が大嫌いなんだよ！
好きな教科なんか無いに決まってるだろ！
そいつは、まさか好きな教科が無いとは思っていなかったのか、居心地が悪そうに縮こまった。
あ、何かすみません。
『じゃ、俺はもう行きますね。』
そう言った後、立花さんに向けてもう一度ニコリと微笑む。
心なしか、立花さんの頬が少し赤らんだ気がした。
うん、俺の顔凶器だよな。知ってる。
『立花さん、また話しましょうね。』
そう言い残して、テーブルから離れた。
立花さんには大勢の人前ではあまり喋りかけないようにしようかなと思ってたけど。
周りにあんな目立ちそうな奴ばっかいるなら、そこそこ耐性ついてんじゃね？
それでも、目立つのは最小限に抑えたいとか思ってそうだな。
そこは配慮しよ。うん。
カフェテリアを出て、階段を降りながら、ふと思い当たる。
そういえば、もう一人の紫色の髪の奴、一言も喋んなかったな。
ていうか、紫色って何だよ。
俺と変わらないくらいの歳でもう髪染めてるのか？
いや、よく見れば目も紫だったし、カラコンってことも考えられるけど、多分そうではないんだろうな。色が自然だった。
髪も、あれだけ伸ばしておいて痛まずにサラサラだったし。
……髪と目が元から紫色って、どんな人種だよ。
神秘的すぎて最早妖怪か何かの血を引いてるんじゃないかと疑うわ。
いやそれは流石に無いだろうけどさ。
＊制服がブレザーなのは少し嬉しい。→←＊何だよお前らセコムかよ。
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ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
