＊何だよお前らセコムかよ。 ページ9
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ツカツカと迷いなく近付いてくる俺に、そのテーブルの奴らと彼女はすぐに気が付いた。
なんだ、何やら議論してるみたいだったから、周りの様子は見えてないと思ったんだけどな。
「お、おい、何かこっち来るぞ。」
「え？……あ、本当だ。誰？」
小声で交わされる会話。
うん、しっかり聞こえてますがね。
男共の驚きの視線には関与することなく、彼女の下まで一直線に進んでいった。
そして、戸惑い顔の彼女に向かって微笑む。
『さっきはありがとうございました。』
「え！？っあぁ、いやそんな……。」
礼を言う俺と謙遜する彼女を見て、眼鏡を掛けている奴と大人びた雰囲気の奴がサッと視線を絡ませる。
その一瞬で何かを示し合わせたようだった。
アイコンタクトって言うやつ？うわかっけぇな。
しかし、俺はあえてそれには気付かない振りをして、笑みを保ったまま彼女と話を続ける。
『それで、名前聞きたいんだけどいいですか？
あぁ、俺は立原怜です。』
「えっと、立花彩です！」
『おぉ、名字似てますね。
よろしく、立花さん。』
「よっ、よろしく……？」
そこまで話したところで、一人の短気そうな男子が割り込んできた。
「おい！お前アーヤとどういう関係だ！」
キッとこちらを見据え、この場にいる奴らを代表して俺に聞く。
一度は単細胞とか言われてそうな奴だなこいつ。
俺は、その質問を軽くいなす様にヘラリと笑った。
『へぇ、立花さん、アーヤって呼ばれてるんですね。』
「おい、質問に答えろ！！」
だが断る。
とか言えるような立場でもないんで、ここは正直に話しますよ。ええ。
『さっき道案内してくれたんですよ。ただそれだけの関係です。
ね、立花さん？』
同意を求めると、立花さんもコクリと頷いた。
俺の答えと立花さんの反応を見て、かなり顔立ちが整ってる奴が、何かを考察するように目を伏せる。
そして、フッと目線を上げ、俺を見た。
「君、秀明には今日から？」
『そうですよ。』
「そ。」
一つ頷いて、あっさりと引き下がる。
何だったんだ。
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ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
