＊階段キツいぞこの塾。 ページ8
.
「今日はここまで！」
先生は手に付いたチョークの粉をパンパンと払い、教室を出ていった。
姿が完全に見えなくなるのを確認し、俺はぐったりと机に伏せる。
授業スピード早すぎぃ……。
何なんだよ問１解いてるかと思ったらいつの間にか問３やってんだぜ？
思わず自分の目を疑ってしまった……。
周りの喧騒に紛れて、疲れた……、と呟く。
そのままじっとしていると、俺の近くを女子二人が喋りながら歩いていった。
「カフェテリア寄るー？」
「うん！」
あぁそういえば。
この建物ってカフェテリアが入ってるんだっけ。
塾にカフェテリアって、聞いたことねぇよ。すげぇな。
折角だし、それ見てから帰るか。
机の横に引っ掛けてあったリュックを掴み、俺は教室を出た。
階段をさらに上ってカフェテリアのある階へ足を運ぶ。
さてさて、塾にあるカフェテリアとは……。
お、あれか。
やたらオシャレな店が目に入り、思わず感嘆の声を漏らす。
ここまで来て踵を返すのも惜しいな……。よし、入るか。(即決)
店内に進むと、壁の一面が大きくガラス張りになっていて、そこから景色を眺めることが出来るようだった。
母さん……受講費大丈夫か？
溢れ出るセレブ感がヤバいぞ。(語彙力)
ふと、店内の一角に違和感を覚えた。
その場所をしっかりと見て、そして、あぁ、と納得する。
そこには、７人の生徒がテーブルを囲んでいた。
それだけなら別に何とも思わないのだろう。
違和感の正体は、面子の異常な偏りにあった。
７人の内６人が男子、残り１人が女子という、世間一体でいえば逆ハーと言ったところか。
その普段見ない６：１という男女構成が違和感を作り出したのだろう。
そして、俺は気付いた。
男子に囲まれたたった一人の女子。
さっき事務室の場所教えてくれた人じゃんやったラッキーお礼言いに行こう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
