しいたけ嫌いの俺に奇跡が起きた。【探偵チームKZ】【男主】

＊塾っていう響きがもうやだ。 ページ4

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『おぅぇっ……。』

「怜が自分からしいたけを食べる日が来るなんて……！
これはもう、赤飯炊かないと！」

『うぇおぁあ"あ"ああ……！！！』




簡潔に言うと。




入塾テスト、通りました。






なんも嬉しくねぇ！！！！

何で！！？何で受かった！？



日頃の行いが悪すぎたのか！！？
それとも、誰かが俺に呪いをかけたのか！？
そんなら倍にして返すぞ！！！
俺の呪い、受けてみろ！！
デュエルスタンバイ！！！


……落ちた人に悪いからやめよう。






とにかく、本当に奇跡が起きてしまったのだ。


塾のクラスとか友達100人出来るかなとかは置いておいて、まずは一言。



しいたけまっず！！！！









『ごちそーさま。』

「しいたけ克服……！朝昼晩と食べるなんて、お母さん嬉しいなぁー！」

『いや、今日ので一生分だから。もう絶対食べん。
これから何があろうと、食べるのはしいたけ以外の食物だ。』

「えっ、何その宣言！しいたけ美味しいのにー。」

『感じ方には個人差があんだよ。』


ただ、俺の顔に関しては、全員がイケメンだと感じる……思うだろうがな。



10人中９人が振り返る素晴らしきこの美貌。

残りの一人？Ｂ専なんだよ。






空になった皿を片付け、二階にある新しい俺の部屋に向かう。

階段を登りながら、朝昼晩としいたけを食べたことによる吐き気を必死に抑えた。



自室に入ると、無造作に置かれた秀明のパンフレットが目に入り、そっと視線を外す。


おぇっ、さらに吐き気が増した……。

塾恐怖症になれんじゃね、俺。

＊俺の容姿が目立つことは充分理解してる。→←＊母さんの無神経さを疑った。

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