＊特殊スキル【あ……(察し)】。 ページ13
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ところで、俺のお隣さん居ないんだけど、お休み？
左隣の席には、誰も座っていない。
不思議に思っていると、後ろの扉が控え目な音を立てて開いた。
「あぁ、立花さん！怪我は大丈夫？」
「はい、大丈夫です。」
立花さんと呼ばれた人は、怪我をして保健室で手当てを受けていたと今の会話から予想出来た。
立花さんがそろそろと俺の隣の席に腰を降ろす。
すると、横にいる俺が目に入ったのだろう、驚愕する様子が見てとれた。
『１週間ぶりだね、立花さん。』
「そうだね。……えっと、立原くん。」
秀明で会った俺の恩人、立花さんに笑みを向ける。
まさか同じ学校の同じ学年の同じクラスだとは思っていなかったのだろう、立花さんは戸惑いを隠しきれずにいた。
いや、俺もさすがに同じクラスだとは思ってなかったけど。
ちなみに、俺の名前を覚えててくれたのは、かなり嬉しかった。
む、ということは、立花さんの周りにいた奴らも中２なのかな？
全員が同じ学校とまではいかないだろうけど、一人か二人くらいは他のクラスにいたりして。
彼ら、個性的で面白そうだったから興味をそそられたんだよね。
また話せたらいいな。
いつの間にか始まっていたクラスメートの自己紹介をそれとなく聞き流しながらそう願う。
クラスメートの名前は後々関わっていく中で覚えていこう。
それから、数枚のプリントを配られ、大量の教科書、資料集に落丁・乱丁が無いかを確認していれば、すぐに帰る時間になった。
にも関わらず、転校生が物珍しいのか俺と喋ろうとする奴らばかりで、帰った人はほとんどいない。
人気だな俺。
「どこから来たの？」
『２つ隣の学区から。』
「得意なことは？」
『……人間観察、とか？』
「え、何それウケる！」
『えー、酷いなぁ。俺空気読むの異常に上手いんだよ？』
「空気を読むことは出来るくせに、漢字は読めねぇんだな。」
『うっ……、名字読み間違えたのは本当悪かったって！』
「七種って書いて“さいぐさ”って読むのは私も知らなかったし、仕方ない！」
『そうそう、仕方ない仕方ない！』
「立原に言われるとなぜかすごくむかつく。」
『何でだよ！？』
不公平だー！！！と抗議する俺を周りにいる皆は笑いながら見ていた。
いい感じにクラスに溶け込めそうだ。
＊コネって何だよコネって。→←＊あいつの嫌いな食べ物何だっけ。
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ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
