＊あいつの嫌いな食べ物何だっけ。 ページ12
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目が覚めると、30分程経っていた。
動く秒針を目で追いながら、大きく伸びをする。
そろそろ担任の先生来るかな……。
チラリと扉を見やると、見計らったように扉が大きな音を立てて開いた。
その向こうには、先程見た顔。
『美坂先生……！』
「ふふ、なんと立原くんのクラスの担任になりました！
さ、行こっか。」
美坂先生がはにかみながら、自分の後ろを指さす。
俺は頷いて椅子から立ち上がり、荷物片手に特活室を出た。
廊下を進み、階段を上がり、そして先生の足が止まったのは、２年Ｂ組の前。
前の学校では、組はアルファベットじゃなくて数字だったから、少し新鮮に感じる。
先生はガラガラッと扉を開けて教室に入っていく。
クラス担任は既に始業式で発表されたのか、大きな反応は無かったものの、嬉しそうな声は俺のいる廊下まで届いた。
美坂先生、やっぱり生徒に人気なんだな。
しばらくして、先生が廊下に顔を出して俺を手招いた。
俺はゆっくり教室の中に足を踏み入れる。
途端に、興味津々な視線が突き刺さった。
腐っても俺は視線を無視するプロ(自称)。
それには全く動じることなく、前を見据えて自己紹介をした。
『立原怜です。よろしくお願いします。』
簡潔に済ませたところで、ふと彼女の言葉を思い出す。
自己紹介したらとりあえず笑えって言われたな……。
なんでも、俺の場合第一印象がかなり良くなるらしい。
なぜ“俺の場合”なのかは分からないが、試しに少し微笑んでみる。
「「……ッ！！！」」
すると、ザワッと教室の空気が波立った。
あ、やべ、俺の顔面凶器なの忘れてた。
イケメンなやつが笑ったら、そりゃあマイナスなイメージなんか抱かないよな。
むしろプラスだな。うん。
俺は先生に指定された席へ腰を下ろす。
先程笑った直後から、興味とはまた別の視線が絶えない。
これから２ヶ月くらいの間、何しても目立つなこれは。
プライバシーなんかあったもんじゃない。
おい、元凶である俺の彼女。
今度会ったら覚えとけよ。
お前の嫌いな食べ物目の前に突き出してやるからな！！！(幼稚)
＊特殊スキル【あ……(察し)】。→←＊制服がブレザーなのは少し嬉しい。
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ﾓｼｬｱ - めちゃ面白い！大好きです！ (2021年9月17日 16時) (
レス) id: f7eb6a98f0 (このIDを非表示/違反報告)
Kyuraso - 続き出してください〜 気になる! (2021年8月22日 9時) (レス) id: 6c73657afc (このIDを非表示/違反報告)
シルクロック - 続きが気になります・・・！ (2021年7月9日 21時) (レス) id: c954b48120 (このIDを非表示/違反報告)
あ に す . ? ?(プロフ) - お、終わり…？(´；ω；`)ｳｯ… (2021年5月20日 17時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなー(プロフ) - はくあさん» ありがとうございます〜！4月からずっと忙しすぎてヤバい(語彙力)んですが、何とか更新出来るよう頑張ります... (2020年7月28日 15時) (レス) id: df2fd3c063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいなー | 作成日時：2019年9月6日 23時
