2 ページ2
森本side
森本「ねえAってさ、いつピアス開けたっけ？？」
Aの右耳に光る、もう何年も彼女が愛用しているピアスに触れながら問う。
俺の方を振り向きもせずに高速でスマホをフリックしている。
盗み見…までいかないけどチラリと見えたメッセージアプリの画面。
ものすごい数の未読が溜まっている。
今もバイブ音がした。
あー、見えちゃった。しょっぴーだ。
『ん？とね〜…高1の時だよ確か』
森本「急に開けてビビったのは覚えてんだよな〜。やっば(名
前)も先輩の影響とか？？」
んー…っとやっとスマホから目を離して何か考え込んだ様子を見せる。
と、徐に口を開いた。
『そーね…好きな人の影響笑』
ふふっと少し遠い目をする。
雑誌の取材前、楽屋に2人きり。
朝イチで楽屋入りするAと2人きりになりたくて、頑張って早起きして家を出てきた。
急な恋愛話に正直ショックだし、驚いてるけど、多分人が増えたら聴けないから、最年少の特権で突っ込んでみる。
森本「まじ！？それって俺も知ってる人！？てかAに好きな人とか驚きなんだけど！！」
だってAって色んな男誑かしてるじゃーん！と、敢えてふざけていじってみると、しっかりデコピンが飛んでくる。
…クソー…ジェルネイル痛いぜ……
『まあ…でも私、好きんなったらめちゃめちゃ重いから笑』
"好きな人の過去も未来も全部欲しくなる"
急に真顔で一点を見つめながら言い放ったA。
ただならぬ雰囲気に圧倒されて何も言えないでいると、コロッといつもの笑顔に戻ったAに名前を呼ばれる。
森本「なに？？」
『今日慎太郎もの取材だけでしょ？？ピアス買いに行くから付き合ってよ！これ飽きたから変える！！』
ニコニコといつもの無邪気な笑顔で通販サイトを眺め始めている。
いつもならなんも考えずにAに誘って貰えた喜びだけで小躍りするレベルなのに、
先程の遠い目をしたAの顔が頭から離れない。
まあでも、Aが聞いて欲しくないみたいだから…
森本「おっしゃ！買い物しちゃいますか〜！！久々姉さんの車〜！！」
もう少しだけ無邪気な最年少でいようかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜麻寝 - がんばれぇ！！！！ (2022年1月6日 19時) (
レス) id: b98a047ae7 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 亜麻寝さん» お返事遅くてごめんなさい！ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2022年1月4日 23時) (レス) id: fcc0b4635c (このIDを非表示/違反報告)
亜麻寝 - お星さま、おしといたよん！ (2021年12月28日 8時) (レス) @page4 id: b98a047ae7 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - ねるさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉すぎて泣更新頑張りますね💪 (2021年11月20日 0時) (レス) id: fcc0b4635c (このIDを非表示/違反報告)
ねる(プロフ) - 面白そうです^o^ 更新楽しみに待ってます😳🤍 (2021年11月18日 2時) (レス) id: c635e2ed44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりあ | 作成日時：2021年11月14日 18時
