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深澤side
今日はいつもに増して症状が強く出ている舘さんだけど、もちろん仕事はやるって聞かなくて、何とか撮影中なんだけど...
深「...っちょ!...大丈夫?」
舘「ごめん、ごめん。」
ふらついて1歩足が後ろに行って、コテっとなったところを支えての繰り返し。
スタッフさんの中には、舘さんの病状を知らない人も多くいて、出来るだけフォローして隠しているような状態。
カメラマン「照明強いから暑いですよね?あと数枚で終わります!」
きっと舘さんの首元に流れる汗を見たのだろう。
照明によるものではないとわかりながらも、何とかやり遂げた。
深「楽屋に戻ろうか。」
佐久間と、さりげなく舘さんを挟むように並び、スタジオを跡にした。
舘「ちょっと、横になっても、いいかな、、、」
佐「いいよ、いいよ。このあと何もないんでしょ?俺らも無いから、落ちつくまで待ってから帰ろう。」
舘「ありがと、」
ソファーに横になった舘さんは、そのまま眠ってしまったみたい。
久しぶりに見た寝顔は、俺らが歳上だからか、あどけない表情で弟のように思えた。
俺らの前でくらい、強がらずにそんな可愛い顔見せてくれていいんだからね。
end
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作者名:詩杏 | 作成日時:2022年12月1日 15時