15分 [ N.kaito ]

18分 ページ19

A「お疲れ様でしたー」



気付けば22時を少し過ぎていて

慌てて打刻をきりバイト先を後にした



どうやら花さん達も帰られたようで


中村「お疲れ」

A「お疲れ様です」


タイミングよくいつもの自販機で中村くんと

会ってしまった




私はなぜか気まずくてそのままスタスタと歩くと


中村「ねえなんか怒ってんの？」


後ろから声をかけられた


A「いえ、別に 」


中村「怒ってんじゃん 何？」


A「いいですね、忙しい中彼女さんと楽しくお話ししながらお仕事できて」

中村「あーー、まあ久しぶりに海斗が帰ってきてたからつい喋っちゃって」


ごめんごめんとふにゃって笑うから

その笑顔を見ると胸がキュッと締め付けられる





中村「あのさ...」


突然中村くんが真剣な顔をするから

少し怖くなる


A「なんですか ？アイス奢ってくれるんですか？」



いやちげーわ と 中村くんが自分の頭をわしゃわしゃして

中村「今度噴水公園のとこである祭りいかね？2人で」







A「え？」







ちょうど街頭の下で少し顔を赤らめているのが
わかる


でも



A「さっきまで彼女と仲良く話しててそれよく言えますね」



あんな学校1の美女！みたいな彼女がいるのに

なんでこんなちんちくりんのただのバイトの

後輩を祭りに誘う必要がある？

もしかしてからかってんの？



いろんな感情が芽生えて頭が追いつかなかった

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