釣り合いたい【NJ】 (ページ21)

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なんか昨日の事があったから、より周りを警戒してしまう自分がいた。

朝は、ナムジュン先生と会うことなくて
寂しい反面、昨日自分が言ったことも思い出して
ちょっと安心している私もいた。

今日は、午前中に体育があるから
体操服に着替えて、体育館に向かう。

もう夏は目の前まできてるから、ジャージはもう暑くて、Tシャツ1枚でそのまま向かうことにした。

安定に友達なんていないから
教室出て、階段降りて、職員室の前通ったら

これまたタイミングよく、あの倉庫からナムジュン先生が顔を出した。

『あ、っ……おはようございます』

NJ「ああ、おはようAさん」

一瞬、どうしようと焦った自分を殴ってやりたい。

ナムジュン先生の口から、発せられた私の名前は
これまで呼ばれた声の中で、絶対にナンバーワン。

NJ「？どうしたの？」

『いえ、っ！なんでもありません！では！』

心の中でガッツポーズして、ナムジュン先生の横を通り過ぎようとした時だった。

NJ「待って」

ぱしっと手を掴まれた瞬間、少しだけ痛みが走って。

あれ？なんか怪我なんかしてたっけな？って掴まれた手首見たら

NJ「これ、どうしたの？」

ナムジュン先生は、自分の顔の前まで、私の手首を持ち上げて

私の目に入った手首は、青く痣ができてて

あ、これ昨日のやつだ。

髪の毛掴まれる前に、ちょっと手首掴まれてて。
あの女、どれだけ怪力なんだ。って心の中で呟いた。