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まだ帰るのには早いし、コンビニでラーメンでも食べて帰ろうかなって思って


公園の横にある、コンビニへ行こうと足を進めた時だった。




公園の中から、微かに声が聞こえて

薄暗くなってきてんのにまだ誰か遊んでんのかなって、通りすがりにでも見てやろうと



公園の中を抜けた時だった。





『は、なせ、っ……』







JM「え?A?」



衝撃的だった。

まさか、漫画やドラマであるような場面が目の前で行われていることに。


そして、それが友達であったことに。



ゆっくり近付くと、やっぱりAで。

ちょっと柄悪そうな女の子たち数名に囲まれて
リーダー格的女子に、髪の毛掴まれてて






それ見て、胸がぐわあってなって







JM「その手、離せよ」




地を這うような、自分の声とは思えないくらい低い声が
喉から絞り出されるように出ていた。




驚いた表情で、こちらに目を向けるギャルたち

Aは、多分俺の声に気がついてなくて
しかも髪の毛掴まれて下向かされてるから


きっと今の時点では、特定することもできないかも。




にっこりと、できるだけ優しい顔を作れ。

相手は女だ。




テコンドーも少々かじってたし、負けるつもりはサラサラないけど

やっぱり女子には、乱暴なことはしたくない。




そしたら、ざわざわと、誰?Aの彼氏か?とか
そんな声が聞こえてきたと思ったら





『離せって!!!』






振り絞るような、俺が友達になってから聞いたことないAの声が、耳に響いた。



なに?そんな声出せるんじゃん。



て、ちょっと口角あがった。

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作者名:uri | 作成日時:2023年5月17日 0時

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