釣り合いたい【NJ】 (ページ16)

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JM ページ16

きゃいきゃいと、甲高い声が耳に響く。

数人の女子たちに誘われたカラオケは、思ったよりも遥かにしょうもなくて。

誘ったテヒョンにも悪く思うほどだ。

「ジミンくん、彼女居ないの？」

ボブの、1番可愛いんであろう女の子が俺に話しかけてきて。

カラオケのフードメニューで頼んだフライドポテトを口に放り込んでもぐもぐと口を動かしながら

JM「居ないよ」

とだけ返答した。

断るのが苦手なテヒョンは、女の子にデュエットしてと言われて、マイクを手渡されてすでに歌う準備をしていた。

テヒョンもこの世のものとは思えないくらいの美貌の持ち主だし、歌も上手いし、声もいいし

もう将来が心配だよ、親友として。

かわいい女の子が居るのに、ぼーっと画面に流れてくる歌詞を見ながら思い出してるのは

Aの顔で。

あー、あいつ今何してんだろ。って

教室から出る前の、気を使った顔をして俺を見たAの顔を思い出して

JM「おれ、そろそろ帰るね？」

TH「え、ジミナ帰るの？俺の歌聞いてよ」

JM「ごめんテヒョナ誘っといて、後は楽しんでよ」

えー、と言いながらも半分宇宙人みたいなテヒョンは
わかったよ。って口をんってして俺に手を振った。

ほんと、ごめんねテヒョン。