顔が好きで何が悪い (ページ10)

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YOU ページ10

初の、HYBEでの仕事の日。

今日はMVの撮影らしく、朝からスタッフがバタバタと廊下を走り続けたり

色んな人の声が行き交っていた。

『では、本日からよろしくお願いします』

メイクスタッフは、私を含めて2人。
少ないんだろうけど、パン代表やら、マネさんからの雰囲気で色々あったんだなって思う。

そりゃ世の女子なんて彼らを恋愛対象として見てない方がおかしいと思う。

もう1人のメイクスタッフは、30代後半の２児の母らしい。それでこの仕事を続けているのは尊敬の極みだ。

しかも、私が言うのもおかしいけど流石と言っていいほど腕もいい。

｢パクさんね、今日からよろしく。私は長年メイクスタッフしてるテヨン｣

『テヨンさん、今日からお世話になります！』

テヨンさんは、ナムジュンさん、テヒョンさん、ジンさん、ユンギさんを担当して後のジョングクさん、ホソクさん、ジミンさんは私が担当する事になった。

JK｢何ぼーっとしてんの、早くしてくれないと後詰まってるんだけど｣

HS｢やァ、グガ〜女の子にそんな言い方ないだろ〜｣

JM｢Aさん……だっけ、ごめんねマンネが｣

『あ、いえ、すいません。私メイクに入る前に顔じっくり観察しちゃう癖あって』

だめだだめだ。今日のメイクのコンセプトは、事前に聞かされていたからしっかり前日にイメージはしてきているのに。

だがしかし、ジョングクさんは多分私のことを嫌っている。

これでもかというくらいジョングクさんのおしりに見えるしっぽの幻が、いつまでも警戒するように毛を逆立てているから。