顔が好きで何が悪い (ページ42)

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YOU ページ42

こっこんな服っ……!!!

『着れません！！』

「しかしお客様…キムテヒョン様の要望でして、」

仕事終わりに、テヒョンさんにエントランス集合と言われて律儀に待っていたら。

奥から出てきたテヒョンさんに腕を掴まれたと思うとそのまま会社を出てタクシーに詰め込まれた。

なんだか、デジャヴなんですけども。

私を綺麗にする番だとか言って
どこに連れていかれるんだ私は！！

タクシーの中で反論しようとするも
テヒョンさんの案外大きい手のひらで、
私の口はすっぽりと覆われてしまって何も言えなかった。

なんなら綺麗すぎる顔があって、
気を失いそうだったのはちょっと秘密。

到着したのは、いかにも高そうなお店の前。

タクシーから降りてスタスタと店に入っていくテヒョンさんに、仕方なくついて行く私。

待って、こんな所に着てくる服ではないよね今の格好絶対に！？

無駄にソワソワしながら店内に入ると
まあなんといい匂いするんだろうか。

テヒョンさんが、お店の人と何か話しているなと思ったらお姉さんがツカツカとヒールを鳴らして近づいてきて。

私を試着室に連れ込んだ。

そして今の攻防戦に至る訳だ。