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出会った時から警戒心丸出しだったジョングクさんは、私でも分かるくらいに雰囲気が変わってきた。
以前まで普通にタメ口であったはずなのに
急に敬語になったりして。
わたし何かしたのかな?あの酒の席で?
JK「ヌナ」
『ヌゥ!?ヌナ!?』
びっくりしすぎて、アイシャドウを瞼に乗せていたブラシを後ろに飛ばしてしまった。
あ、洗わなきゃ。
JK「そんなびっくりする?」
『ヌナなんて、ジョングクさんから呼ばれると思ってなかったもので』
JK「なんで?別に歳上なんだから当たり前でしょ?」
きゅるんとした瞳で、私の顔を見るジョングクさん。
はい、顔面すきー。綺麗、私得でしかない。
『っ……、まえ、向いて貰えますか?』
JK「なに?ヌナの顔見てちゃダメなの?」
『鼻血飛ばしてもいいなら』
そう言うと、何も言わずスっと前を向くジョングクさん。
お、結構鼻血ネタ効くんだな。
今度からこれ使おう。
『はい、目閉じて貰えますか』
JK「ん」
目を閉じた瞼に、ポンポンと細かいラメが入ったアイシャドウを少しずつ乗せていく。
まあ、必然的に顔が少し近くなるよね。
急にバチっ!!とジョングクさんが目を見開いたから
『わあ!!まだですよ!びっくりしたなぁ!』
JK「アッハッハッハッハッ!」
こんなちゃんと笑ったジョングクさん。
入社してからはじめて見たなぁ。
笑うと、こんなにも可愛くなるのか。
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作者名:uri | 作成日時:2023年1月31日 0時