JK ページ14
引っかかった。
あの人の、最後の言葉が引っかかったんだ。
《好きになったり、ストーカーしたりメンバーには迷惑かけるつもりはない》
いや、そうなんだけど。
確かに何も彼女の言うことに間違いは無いんだけど。
なんだか納得いかなくて。
おれのメイクが終わったあと、彼女は目をキラキラさせてまじまじと俺の顔をみるとすごく満足そうに。
『尊い』
って呟いて、目をうるませてた。
変な人だなこの人。
第一印象は何も変わってないんだけどさ。
なんかさ、あるじゃん？
おれ達に興味がないわけではない。
彼女にとって、おれたちは美術品と同じなんだ。
美術品を、自分の手でさらに美しく際立たせるためにここにいる。
絶対に好きにならないって宣言されればされるほど、
彼女をおれ達のことを外見じゃなく
中身まで好きにさせてやりたい、って。
JN｢ウリ、ジョングガ〜。準備は終わったか？｣
JK｢ジニヒョン、僕欲しいものができましたよ｣
JN｢お、あんまり物欲なさそうなのにどうした？急に｣
TH｢え？ジョングク、何が欲しいの？｣
隣のソファに腰掛けていたテヒョイヒョンが、背もたれに預けていた身体を起こして前かがみに話に入ってきた。
JK｢ある人の、心。ですかね｣
JN｢えっ、やージョングク!!それはどういう意味だ!!｣
JK｢どうもこうも、そういう意味ですよ｣
彼女を、振り向かせたくなってしまった。
欲しいものは手に入れたい主義だよ。
すぐに、テヒョイヒョンも面白そうだね。って笑ったのを見逃さなかったからね！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：uri
| 作成日時：2023年1月31日 0時
