女子力男子【HS】 (ページ27)

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そういやカフェで頼んだコーヒーなんか飲まずに出てきたもんだし、仕事終わってから直行だったからなんも食べてないしお腹空いたし...

まだ残暑の残る外はじわりと滲むくらい汗が出て、私の口が、その暑さのせいなのかとんでもないことを口走った

『ホソクさん、うちここなんですけど、キンパでも食べません？』

HS「えっ、いいの？俺お腹空いてたんだよね」

あっ、案外迷いなく誘いに乗ってくれた。

でも私のことは妹ポジションだからなあ。
だって、ただ同僚で、変なやつに絡まれてるっていう噂聞いただけで電話して来てくれるってさ？

自分で言うのもなんだけど、可愛い妹がほかの知らない輩に絡まれてたらそりゃ助けるじゃん？

お邪魔しますなんていって、背の高い男の人がはじめて私の住むアパートの敷居を跨いだ。

うわあ、新鮮すぎる。

さっきまで出てた涙がすんってどっか行っちゃったよ

『そこ、座ってください。ご飯用意します！』

HS「ごめんね、なんか気が抜けたら思った以上にお腹すいちゃって...転がり込んで」

『や、私は嬉しいです。助けていただいたお礼でもありますし』

HS「俺が勝手にしちゃったから、お節介だったらどうしよってそっちもドキドキしてたよ」

ダイニングにある2人用のテーブルに座っているホソクさん。私はそれを背中にキッチンに立って簡単なキンパ作ったり、スープあっためたり用意を始めた。