. ページ26
.
「え?ミニョン?」
知った声にドキッとした。
いま1番会いたくないけど会わなければいけない人の声。
『 ソンギュ・・・』
ソンギュがいつもつけてた香水の匂いが凄く懐かしくて、自然と涙が出そうになる。
でも思い出せミニョン、私がこの人にどんな仕打ちをされたのか。
「え?なんでここにいんの?」
こっちのセリフだ馬鹿野郎。私、こんな店連れてきてもらった覚えねーし!!
『さあ、もうあなたには関係ないんじゃない?どうせ彼女とでしょ、どうぞ楽しんで』
「ちょ、なんだよその言い方。まだ話終わってねーだろ。勝手に部屋も出ていくし話聞けよ」
『話?なんの?あなたが浮気して私を捨てたって話?』
私がそういうとみるみる顔色がかわってくソンギュ。
ほら、図星なんじゃん。えらそうに言っといて。
負けたくない。でもここは公共の場だしなんせトイレの前。
邪魔になってしかない。
「お前が悪いんだろ!仕事仕事って!そんな稼ぎもないくせに俺のこと後回しにして!!」
『っ……』
JK「戻ってこないと思ったら…何してるんですか。こんなところで」
ふいに後ろから声が聞こえて、振り向くとそこにいた長身の彼。
元カレよりもはるかに身長が高くて、ミンギュを見ると少し怯んだ顔をしていた。
「お前…誰だよ」
JK「俺ですか?ヌナの同居人です」
そういいながら私の手を取るジョングク。
『ちょ、ジョングク…!!』
「はっ、お前もそうんなじゃねーか。出て行ったのは他に男ができたからだろ」
笑いながらそういうソンギュ。
こんの男おおおお!!!!
怒りで手が震えてきた私の手を、もう一度ジョングクが握りしめる。
JK「ミニョンヌナ、席に戻ってて。次の料理が来ちゃうから」
『え…でも、これは私のもんだ、『大丈夫』
うさぎのような、大きなくりくりの目で見つられて、ぐっと息が詰まる。
その表情に圧倒されて、私は静かにその場を後にした。
後ろでソンギュが何か言っていたけど、私はジョングクのことが心配で何度も振り返る。
.
930人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
uri(プロフ) - りんりんさん» わあ!嬉しいです😂最初の方の作品だからぐだぐだなんですけれども…笑ありがとうございます♥️ (6月25日 22時) (レス) @page43 id: ef26db2c6d (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - もう本当に読んでいるだけなのに、❤️がドキドキしまくりましたww 久々の胸キュンありがとうございました😍とっても読んでいて楽しかったし、終わり方もなんだか感動しちゃって、こっちまで心がポカポカしました💗 (6月25日 22時) (レス) @page43 id: c1731ae876 (このIDを非表示/違反報告)
#ピーチパイ(プロフ) - uriさんの作品気づけば全部読んでしまいまいました!どの作品も面白かったですが、個人的にはこれが1番好きです!大好きです!! (2022年9月24日 22時) (レス) id: 45ed2b8755 (このIDを非表示/違反報告)
かのまる。(プロフ) - uriさん» 読めているので大丈夫です! (2022年7月14日 22時) (レス) id: 3434abd7ee (このIDを非表示/違反報告)
uri(プロフ) - かのまる。さん» かのまる。様 コメントありがとうございます!20ページ、未記入のままで見れなくなっておりました。お話は続いて読めてますでしょうか?いつもありがとうございます! (2022年7月14日 7時) (レス) id: ef26db2c6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:uri | 作成日時:2022年6月24日 1時