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JK「え?いま、なんて?」
社長室。
目の前に座っているのは俺の父親であり、この会社の社長である。
「もう、私も段々といい年になってきた。そこでお前にいい縁談がある。」
JK「出勤して早々に呼び出したと思ったらそんな話?聞きたくないんだけど」
父親が提示してきたのは、どれも家柄のいい社長令嬢や財閥の女たち。
本当にどれもこれも興味がなさすぎて、写真をみて深いため息をついた。
JK「俺は俺の好きな人を見つけて結婚するよ。ほっといて」
「わかっているのか、お前にはこの会社を継いでもらう。必ずだ。それとも、もう心に決めた人がいるのか」
いるよ、本当に俺が欲しくてたまらない人が。
JK「いるって言ったら?」
「この会社に相応しいかどうか。この先社長になるお前を支えてもらわなきゃだめだからな。それなりのお嬢さんなんだろうな」
胸糞悪い。
昔からずっとそうだった。何をするにも決められた道を進むしかなかった。
代々続くこの会社を守らないとという父親の厳しい教育。それに何も言えないで見て見ぬふりの母親。
この会社も本当は入りたくなかった。
でもミニョンヌナが居たから。
あの時、死んだ目をしてた俺に声をかけてくれたのが君だったから。自分のことを客観的に見ることができた。
黙って社長室を後にした。
扉を閉める前に、父親が「水曜日の午後にホテルに来い」と言い捨てていた。
めんどくさい、気を持たせても相手側に失礼だしいつも通りあしらおう。
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uri(プロフ) - りんりんさん» わあ!嬉しいです😂最初の方の作品だからぐだぐだなんですけれども…笑ありがとうございます♥️ (6月25日 22時) (レス) @page43 id: ef26db2c6d (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - もう本当に読んでいるだけなのに、❤️がドキドキしまくりましたww 久々の胸キュンありがとうございました😍とっても読んでいて楽しかったし、終わり方もなんだか感動しちゃって、こっちまで心がポカポカしました💗 (6月25日 22時) (レス) @page43 id: c1731ae876 (このIDを非表示/違反報告)
#ピーチパイ(プロフ) - uriさんの作品気づけば全部読んでしまいまいました!どの作品も面白かったですが、個人的にはこれが1番好きです!大好きです!! (2022年9月24日 22時) (レス) id: 45ed2b8755 (このIDを非表示/違反報告)
かのまる。(プロフ) - uriさん» 読めているので大丈夫です! (2022年7月14日 22時) (レス) id: 3434abd7ee (このIDを非表示/違反報告)
uri(プロフ) - かのまる。さん» かのまる。様 コメントありがとうございます!20ページ、未記入のままで見れなくなっておりました。お話は続いて読めてますでしょうか?いつもありがとうございます! (2022年7月14日 7時) (レス) id: ef26db2c6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:uri | 作成日時:2022年6月24日 1時