完璧すぎた少女【ソウルキャッチャーズ】

SounD12 ページ16

ーーー音羽病院ーーー



看護士「あら、志織ちゃん。お兄さんに会いにきたの？」



志織「・・・・はい。もうすぐで目を覚ますだろうって先生に言われて」



看護士「そう。目が覚めるといいわねぇ暁くん」



志織「ありがとうございます」



がやがや



志織「．．．．．今日は、騒がしいな」



「よかったわー！」



「また来てねー」



「この前より上手くなってるわ」



志織「何か、あったのかな・・・って・・・・・悟偉。どうして？」



音羽「・・・・・暁の見舞いか？」



志織「うん。今じゃたった一人の家族だし」



音羽「ちょっと来い」



ぐいっ



志織「わっ・・・ちょっとぉ」



神峰「音水先輩！！」



志織「・・・・・・もしかして」



音羽「前のやつが好評だったから第2回演奏会やってた」



志織「そっか。じゃあ私は行くね」



神峰「え？先輩どっか悪いんですか？」



音羽「おい・・・・っ」



志織「良いよ悟偉。あのね神峰君？」



神峰「何ですか」



志織「少しね、会ってほしい人がいるの」



神峰「会って、ほしい人。ですか？」



志織「・・・・・うん。きっと神峰君来てくれたら喜ぶから」



ーーー病室ーーー



がらっ



志織「暁ー来たよ」



神峰「・・・・え・・・？」



志織「ごめんね突然。びっくりしたでしょ？」



神峰「え・・・いや、この人は・・・・？」



志織「私の双子のお兄ちゃん。2年ぐらい前に交通事故にあってね・・・それからずっと」



悟偉「志織・・・・・・」



神峰「・・・・・・もしかして」



志織「うん？」



神峰「先輩の心が空洞なのは・・・・・」



志織「・・・・・・そうかもしれないね。たった1人の家族だったから」



神峰「先輩・・・・・・・」



志織「暁は音楽が大好きでね。私がフルートを始めた理由でもある人なの」

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