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松「明後日から夏休みだよ」
「そうだね」
松「遊ぼうよ、夏休み」
「気が向いたらね」
多分気は向かないと思うけど
松「ガード固いなぁ」
「他の人にすればいいのに」
こんなに無愛想で適当にあしらう私のどこがいいんだろ
松「んー、それは言っちゃだめじゃね?」
「何で」
松「なんか振られたみたいじゃん」
「振ったじゃん」
松「あは」
振られてもなおこの余裕っぷり
松「じゃーさ」
「何?」
松「夏休みはいっぱい五十嵐色んなとこ連れてって好きにさせるよ」
「…」
松「ダメ?」
なんでこんなに目が輝いてるんだろ、私ごときで
「毎回2人きりとかじゃなければ」
松「ほんと!?」
一見クールそうに見えて喋るとバカなとことか無邪気なこどもを連想させてしまうとことか
多分これが松田のモテるとこなんだろうな
「松田」
松「ん?」
「夏休みで私が振り向かなかったら諦めて」
高3の夏休み終わりは本格的に進路について真剣にならなきゃいけない
恋愛にうつつ抜かしてる暇はないと思ってる
松「好きにさせるからいいよ別に」
頑固だなぁ
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作者名:fon x他1人 | 作成日時:2021年9月6日 5時