松田のことなんて (ページ4)

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放課後、日誌を書くために残ってると忘れ物をした松田と2人きりになった

松「なんで解いたの」

「結んでも暑かったから」

松「理由になってねー笑」

「部活早く戻りなよ」

松「頑張れって言ってくれたら戻る」

「戻らないで怒られればいいと思う」

そう言ってまたシャーペンを走らせると、ほんとに戻らない松田

松「五十嵐って他の男子にもこんな感じなの」

「知らない、あんまり話さないし」

なんなら女子も話すのはユカくらいだ

松「ならいいや」

そろそろほんとに戻らないと怒られるんじゃないかって思ってシャーペンを止め松田の方を向くと、松田は私を見てたから目が合ってしまった

松「上目遣いあざと」

「してないし」

松田が机の上に座るからだ

松「日誌終わったら帰るの？」

「帰るよ」

松「俺あと30分で終わる」

「だから何」

松「30分かけて日誌書いててね」

言い返す間もなく松田は教室を出て行った

つまり、待ってろってことか

なんで私が松田のために待ってやらないといけないのか

そう思いながらも連絡もなしに帰ったりできないから待つついでに課題をすることにした

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松「お待たせ」

「全然30分じゃないし」

松「でも待っててくれるって優しいね」

なんでもいいから早く帰りたくて鞄を持って教室を出た

私に対しての恋愛感情を語ってくる松田は苦手だけど
しめたちの話を楽しそうにする松田を見るのは嫌いじゃない

「相変わらず仲良いね」

松「あいつらといると飽きねー」

それはよく伝わってきてる

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