松田のことなんて (ページ19)

今日:17 hit、昨日:15 hit、合計:42,180 hit

19 ページ19

＊

元太：今終わった！駅行く！

A：りょーかい

暇つぶしも途中で飽きて駅のベンチで携帯をポチポチさわってた

10分後、小走りで松田はやってきた

元「お待たせ」

「まじ待った」

元「ごめん」

「ちゃんと頑張った？」

元「頑張ったよ」

「ならいいよ」

元「なんだよそれ笑」

「私何かを一生懸命頑張る人好きだから」

元「初めてAのそういうの聞いたかも」

「好きなタイプってやつ？」

元「うん」

「好きになってしまえばタイプとか関係ないけどなにかに打ち込む人は素敵だなって思うよ」

元「余計部活頑張れるじゃん」

「ちょろ」

元「いっぱい話したいから電車じゃなくて歩こうよ」

「疲れてるでしょ」

元「Aの顔みたら疲れぶっ飛んだ」

「…直球すぎ。」

元「ここまでハッキリ言わないとAわかんねーもん」

「そんなことないし」

元「いーや」

電車使わなかったら30分はかかるから途中のコンビニでジュースを買った

少し前を歩く松田

改めて見ると本当に顔が整ってる

元「ん？」

「ううん」

元「なに笑」

「なんでもないって」

隣を歩くと袖を引っ張られた

元「…手繋ぐのもなし？」

なんか胸がいっぱいになった。

「…なし」

元「そっか」

ちゃんと言うこと聞いて手を離す松田が少し可愛く思えた

「松田」

元「ん？」

「明日も一緒に帰ろ」

松「…」

何も言わないけど、何か言いたそうな松田

気づいたら視界が真っ暗になった

ハグされた

「松田、」

話が違うって言おうとしたら遮られた

元「絶対好きにさせるからこんな時間過ごしてないでやっぱ付き合おうよ、俺無理だよこんなにAが可愛いのになんも手出せないとか」

すこし甘えた声。

「いや、変態発言」

元「こんな友達以上恋人未満みたいな時間の方が俺的にはキツイんだけど」

_____