松田のことなんて (ページ2)

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松田との接点なんてなかったから告白された時は罰ゲームでもしてるんじゃないかと疑った

松『髪』

『え？』

松『暑くて結んでるじゃん、最近。綺麗な髪だなって思ってみてたらいつの間にか好きになってた』

あまりにも疑うからあの日松田は真面目な顔してそう言った

髪褒められるのなんて初めてだった

もちろん学校生活を平和に過ごすために返事はお断り。

松「お茶ひと口ちょうだい」

「嫌」

松「ケチ」

「買いなよ」

松「買うほど喉乾いてない、1口分しか求めてない」

「あっそ」

松田に背を向けて教室に戻ろうとすると奴は着いてきた

松「ほんと俺に興味ないよね」

「みんなが皆松田のファンなわけないでしょ」

松「なんだよファンって笑」

どうやらモテてる自覚はないらしい

松「しめの方がモテモテじゃね？」

「同じくらいなんじゃない」

松「五十嵐はどっち派なの」

「…んー」

松「ま、どうせしめで「松田かな」

え？」

「どっちかっていうとね」

どっちかというと、松田の方が男らしいと思ったから、松田なだけであって

なのに松田は驚いた顔してフリーズした

「勘違いはしないでね」

松「…もう最高にきゅん」

「きもちわる」

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