青い花 3rd (ページ1)

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93.キラキラページ1

Aside

貴｢はぁーーーーーーー…｣

学園祭1日目が終わった。
最後のお客さんを送ってすぐに
その場にしゃがみこんだ。

｢相良｣
貴｢はいっ！｣

クラスの名和くんに声をかけられて
背筋がピンとなって顔を上げた。

名｢これでおわり？｣
貴｢あ、うん！！おわり！｣

｢｢｢よっしゃあああああああああ！！｣｣｣
｢やっとおわったああぁ！！｣
｢お疲れさまーーーーーーー！｣

あたしの一言でみんなが叫んで
それぞれが盛り上がる。

貴｢みんなすご…｣
真｢A｣
貴｢あ、真奈、お疲れさま｣
真｢お疲れさま、1日目おわったね｣
貴｢あー、明日もあるんだなぁ…｣
真｢今日はゆっくり寝れるね｣

真奈は猫耳のカチューシャを外して
いじりながら話す。

貴｢ほんとだよーーー…｣
真｢ねぇねぇ｣
貴｢うん？｣

真奈は、一瞬きゅっと口を結んでから
口を開いた。

真｢やっぱり、告白しようと思う｣
貴｢…え？ほんと？｣
真｢うん｣
貴｢え、どうしたの？｣
真｢……なんとなく。しなきゃいけない気がした｣

そういう真奈の目線は
クラスの男子と楽しそうに話す
北村くんに向いていた。

長い間一緒に過ごしてきたけど
あたしが今まで見てきた真奈の表情で
この時が一番キラキラしてた顔だった。

NEXT…