俺らの"元"マネージャーは。5th (ページ22)

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和｢電話鳴ってます｣
重｢え？おおきに｣

和田から渡された携帯の画面を見ると
Aからの着信。

重｢どうした？…え？大丈夫か？ほんま？
ちょ、一瞬待って、そのまま切るなよ！和田！｣
和｢どうしました？｣
重｢救急車！｣
和｢え？！｣
重｢Aが！破水したって…｣

大きめな声で伝えたもんだから
周りにも聞こえて、
メンバーやスタッフが慌てだした。

中｢和田！とりあえずしげ送ったって！｣
神｢しげ達の家に救急車呼ぶから！｣
和｢わかりました！重岡さん行きましょう！｣
濵｢しげ！これ荷物！｣
藤｢忘れもんないよな！｣
桐｢しげは撮影終わっとるし残った俺らは
どうでもええからそっち優先！はよ行け！｣
小｢しげが不安そうな顔しとったらあかんで！！｣

メンバーにお礼と
スタッフのみなさんに頭を下げ、
すぐにスタジオから和田が車を走らせる

和｢10分でつきます！｣
重｢おおきに！やけど、捕まらん程度で！｣

電話が繋がったままの携帯に耳を当てると
Aのうめき声が聞こえる。

重｢大丈夫か？！
さっき神ちゃんが救急車呼んでくれたから
それ乗りや？俺も病院真っ直ぐ行く！
…気をしっかりもてよ！Aっ！｣

小さな声で、大丈夫、いける、とAが呟く。
大丈夫じゃなさそうやけど、本人を信じるしかない

しばらくすると、電話越しにサイレンが聞こえた

重｢A！救急車やで！もうちょいやから頑張れ！｣

自然と携帯を握る手に力が入る。
すると、玄関が開く音と、Aの名前を呼ぶ声と
足音が聞こえた。

重｢A！スピーカーにできるか！｣

できる、と小さく答えたのを聞いて
叫び声に近い大きな声で救急隊員の人に声をかけた

気づいてくれた隊員さんは
Aの状況を伝えてくれて、
搬送する準備をし、病院を目指す。

その間も携帯は繋がったまま。
丁度、病院に着いて外で救急車を待つ

重｢…来た！｣
和｢とりあえずもう少し離れましょう！｣

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