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あの後は落ち着かず、
お風呂場、トイレ、寝室、玄関、
キッチンにリビングと
全部の部屋の掃除をした。

貴「さすがに疲れた…」

気づけば、時間は15時過ぎ
もうそろそろ帰ってくるだろうか

そう思って
テーブルに置いてあった携帯を手に取った瞬間

玄関のドアが勢いよく開いた音がして
ドタドタと走り、リビングのドアが開いた


重「あれほんまなん!?」
貴「おかえり」
重「ただいま!あれほんま?!」
貴「うん」

妊娠した印を見せると力強く抱きしめられる

重「俺との子やんな?」
貴「逆に聞くけど、それ以外ある?」
重「ない!あるもんか!」
貴「うん」

嬉しいのか、あたしを抱きしめたまま
横に揺れる大毅


重「はぁ、パパや…」
貴「もうちょっと2人が良かったなぁ」
重「2人でも3人でも愛してるのはずっと変わらへん」
貴「…うん」

サラッと恥ずかしげもなく言われて
こっちは少し照れてるのに
それを気にせず、と言うか気づかず
あたしのお腹を撫でる。


重「性別どっちやろな」
貴「女の子がいい」
重「え、なんで?どっちでも可愛ええやん」

少し腕を緩めてあたしの顔を覗き込む


貴「男の子だったら大毅2人分になる可能性高いじゃん」
重「なんやねん、文句あるか」
貴「あり、大あり。」
重「んなことより、名前決めんと」
貴「え?早くない?まだ性別わかんないよ?」
重「パパやで?ママやで?浮かれてもええやん」

ニコニコして言うもんだから
可笑しくなってしまう

重「んー、なんて名前がええかな」
貴「あたし達どっちかの名前の一部入れたい、かも」
重「お、ええな」


ソファに2人並んで座って
ペンで紙に名前の候補を並べていった


重「男の子がええなぁ」
貴「だから、まだわかんないって笑」
重「今から念じとくわ」




あたしのお腹の前で
かめはめ波みたいに手を広げて
はあぁあああぁなんて言ってる。



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作者名:ぽんちゃ | 作成日時:2020年5月26日 21時

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